ウーバー(ティッカー:$UBER)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.32 | $0.22 | × |
売上高 | $10.1B (YoY +15%) | $10.09B | 〇 |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 第1四半期の業績は、一貫した収益性の高い成長を示している
- トリップ数は前年同期比21%増加し、為替変動の影響を除いた総予約額の成長率と一致
- 調整後EBITDAは前年同期比82%増の14億ドルで過去最高を記録
- 直近12ヶ月間のフリーキャッシュフローは42億ドルを生成
第2四半期の見通し
- 需要は引き続き堅調で、為替変動の影響を除いた第2四半期の総予約額は20%以上の成長を見込む
- モビリティ事業の調整後EBITDAマージンは、第1四半期に一部の投資を抑制したため、前期比で若干の低下を予想
自動運転技術への対応
- 自動運転技術の成熟はUberにとって良い影響をもたらすと考えている
- 人間のドライバーから完全自動運転への移行には長い移行期間が必要
- Uberは価格設定、マッチング、ルーティングアルゴリズム、グローバルな決済システム、需要などを通じて自動運転業界とのパートナーシップを築いていく
質疑応答ハイライト
ラテンアメリカでの競争環境について
- ラテンアメリカでのモビリティ事業の取扱高は20%台半ばと好調に推移している
- 競合他社のDiDiは投資を抑制するシグナルを発しているが、現時点ではDiDiは市場で積極的に支出している
- Uberは強固な損益計算書を有しており、十分な投資余力がある。競合他社が積極的に投資する場合は、Uberも対抗して積極的に投資する方針
郊外でのデリバリー戦略とInstacartパートナーシップについて
- 郊外でのイーツ事業の戦略は、グローバルなデリバリー事業の一般的な戦略と同様
- 郊外での成長率は都市部での成長率よりも高い
- Instacartとの提携により、高品質でターゲットを絞った郊外の顧客をUber Eatsのエコシステムと加盟店に送客できる
- ドミノピザなどの加盟店との連携も郊外での事業拡大に寄与すると考えている
Uber Oneの国際展開と今後の方向性について
- Uber Oneの戦略は米国内外で概ね同様。グローバルな製品である
- Uber One会員は、モビリティとデリバリーの総予約額の32%を生成しており、前年比で順調に拡大
- 会員は非会員の3.4倍の支出をしている
- モビリティで獲得したUber Cashの25%がデリバリーで使用されるなど、クロスセル効果も見られる
- 今後は会員限定イベントの開催など、会員特典の拡充を図っていく。年間パスの拡大により継続率も改善
- 会員事業には大きな成長の余地があると考えている
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