エアビーアンドビー(ティッカー:$ABNB)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.13 | $2.15 | × |
売上高 | $3.73B (YoY +9.7%) | $3.72B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $2.415B ($2.39B~$2.44B) | $2.42B | × |
業績ハイライト
第3四半期の主要業績
- 売上高:37億ドル(前年同期比10%増)
- 純利益:14億ドル(純利益率37%)
- フリーキャッシュフロー:11億ドル
- 直近12ヶ月のフリーキャッシュフロー:41億ドル
- 宿泊数:1億2300万泊
事業のハイライト
- 四半期を通じて予約が加速し、Q3終盤には2桁成長を達成
- アプリ経由の予約が前年同期比18%増加し、全体の58%を占める
- 世界で800万件以上のアクティブリスティング
- ゲストフェイバリットのリスティングで2億泊以上の予約を獲得
- 品質基準を満たさない30万件以上のリスティングを削除
質疑応答ハイライト
供給(Supply)について
- 供給成長は需要を数ポイント上回る水準を維持
- Q3末時点で前年同期比10%以上の成長を達成
- Cohostネットワークを10,000人のコホストで開始し、3週間で20,000人の新規応募を獲得
- 今後数年でCohostネットワークを通じて数百万件の新規リスティング獲得を目指す
グローバル展開戦略
- コア市場(米国、カナダ、豪州、フランス、英国)が総予約額の約75%を占める
- 拡大市場は残りの約15%を占め、大きな成長機会を持つ
- ブラジルでは現地化戦略により、パンデミック前の3倍の宿泊数を達成
- 日本では国内旅行向けのブランドキャンペーンを開始
- 2025年春までに約40の現地決済方法を導入予定
新規サービスの展開について
- 2025年に複数の新規サービスを100都市以上で一斉展開予定
- 収益化には5年程度の時間軸を想定
- 投資は収益に先行して発生する見込み
- 既存のテクノロジープラットフォームを活用し、大規模な追加投資は不要
- マーケティングは単独ではなく、Airbnbブランド全体として展開
規制対応(ニューヨークとパリの比較)
- ニューヨーク:規制導入後も家賃は3.5%上昇、ホテル価格は7%上昇
- パリ:オリンピックに向けて市と協力し、リスティング数を10万件から15万件に増加
- オリンピック期間中にパリで70万人のゲストを受け入れ
- パリモデルが他都市からの関心を集めている
- ニューヨークではホテル掲載を強化し、近郊エリアでの展開を推進
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