ユニティー(ティッカー:$U)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.31 | -$0.39 | 〇 |
売上高 | $446.5M (YoY -18%) | $428.2M | 〇 |
業績ハイライト
売上高と収益性
- 戦略ポートフォリオの売上高は4億2,900万ドルで、前年同期比2%減、前四半期比1%増
- Create Solutionsの売上高は1億3,200万ドルで、前年同期比5%増、前四半期比2%増
- サブスクリプション収益は前年同期比12%増
- Grow Solutionsの売上高は2億9,800万ドルで、前年同期比5%減、前四半期比1%増
- 調整後EBITDAは9,200万ドル(ガイダンス7,500万ドル~8,000万ドル)
- フリーキャッシュフローは1億1,500万ドル(前年同期比11%増)
通期見通し
- 戦略ポートフォリオの売上高ガイダンスを17億3,000万ドル~17億7,800万ドルに引き上げ
- 調整後EBITDAガイダンスを3億6,300万ドル~3億6,800万ドルに引き上げ
質疑応答ハイライト
長期成長の見通しについて
- インタラクティブエンターテインメントと3Dコンテンツ制作市場は今後も成長が続く
- 開発からライブサービス、マネタイズまでの全サイクルをカバーする唯一のプラットフォームとしての強み
- AIツールによる開発プロセスの効率化と、広告・マネタイズにおける独自のインサイト提供を重視
Runtime Fee廃止とUnity 6の影響
- Runtime Feeの廃止により、顧客との関係が改善し、アップグレードの障壁が解消
- Unity 6は50万回以上ダウンロードされ、過去のバージョンと比較して好調
- 価格改定は更新サイクルに応じて徐々に影響が出てくる見込み
非ゲーム分野の展開について
- KLM(VRコックピット訓練)やDeutsche Bahn(訓練シミュレーション)など、新規顧客を獲得
- 自動車業界でのインターフェース開発など、幅広い産業での採用
- 3D可視化とアセット操作に注力し、システムインテグレーターとの連携を強化
AIへの対応について
- プラットフォームとしてAIツールの統合を促進
- 既存ワークフローの効率化にAIを活用する方針
- DeepMindなどAI企業もUnityの技術を活用しており、エコシステム全体で重要な役割を果たす
チーム構築の進捗
- 新CFOとCTOを含む主要ポジションの採用が進展
- 内部人材の昇進も積極的に実施
- 組織の変更として、ゲームサービス部門とエディター部門を統合し、製品開発の効率化を実現
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