ユニティー(ティッカー:$U)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.32 | -$0.42 | 〇 |
売上高 | $449M (YoY -15.8%) | $439.5M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $417.5M ($415M~$420M) | $458.4M | × |
ガイダンス 通年売上高 | $1.685B ($1.68B~$1.69B) | $1.84B | × |
業績ハイライト
第2四半期の業績概要
- 戦略的ポートフォリオの収益は4億2600万ドルで、前年同期比6%減
- GAAPベースの純損失は1億2600万ドルで、前年同期の1億9300万ドルから35%改善
- 調整後EBITDAは1億1300万ドルで、前年同期比29%増加
- 非GAAPベースの粗利益率は84%に拡大(前年同期は81%)
- フリーキャッシュフローは8000万ドルで、前年同期比137%増加
セグメント別の業績
- Create Solutionsの戦略的ポートフォリオ収益は1億2900万ドルで、前年同期比4%増
- サブスクリプション収益は14%増加
- Industries部門は59%成長し、Create Solutions収益の18%を占める
- Grow Solutionsの戦略的ポートフォリオ収益は2億9600万ドルで、前年同期比9%減
通期見通しの修正
- 戦略的ポートフォリオの収益見通しを16億8000万〜16億9000万ドルに下方修正
- 調整後EBITDAの見通しを3億4000万〜3億5000万ドルに下方修正
質疑応答ハイライト
広告事業の再構築と今後の見通し
- 機械学習とデータインフラの再構築を開始
- 製品リリースのペースを上げ、複数の広告ユニットのサポートや仲介プラットフォームの統合改善などを実施
- 顧客からの反応は良好だが、収益成長への完全な影響が現れるにはさらに時間がかかる見込み
- 長期的な競争力を高めるため、基本的な機能の差別化が重要
Create事業の成長ドライバー
- Unity 6のランタイムフィー導入
- PlusからProへの移行
- サブスクリプション価格の上昇
- これらの変更による影響は時間をかけて現れる見込み
- 業界向けSKUが最も急成長しており、高価格帯への移行が収益を押し上げている
Industries部門の成長と機会
- 前年同期比60%の成長を達成
- 自動車、小売、製造業などの特定の最終市場に焦点
- 3Dアセットの可視化が価値を持つ幅広い応用分野で需要が強い
- 第2四半期にAudi、Diageo、Bosch Rexrothなどの新規顧客を獲得
- システムインテグレーターやその他のパートナーシップを通じて、さらなる成長の機会がある
新CEOの戦略とビジョン
- 執行と説明責任の文化を創造し、過去とは異なる方法で市場に臨む
- 世界クラスの人材を迅速に追加
- 顧客の声により耳を傾け、より応答的になる
- 製品イノベーションをより迅速に、より多く提供する
- 進捗状況を随時共有していく
- ゲーム開発のライフサイクル全体をサポートできる唯一の企業としての位置づけを強調
非ゲーム分野のCreate事業の展望
- Industries事業の構築は並行して進める自然な成長分野と位置付け
- Industries事業をゲーム分野の中核顧客セグメントで開発した能力の自然な拡張と捉えている
- 技術投資と製品開発はIndustries事業にも恩恵をもたらす
- 既存の顧客セグメントでの実行が最優先事項
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