ユナイテッド航空(ティッカー:$UAL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.33 | $3.17 | 〇 |
売上高 | $14.8B (YoY +2.5%) | $14.73B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $2.75 ($2.5~$3.0) | $2.81 | × |
業績ハイライト
財務実績
- 第3四半期の税引前利益率は9.7%、1株当たり利益は$3.33で、ガイダンスの上限を上回った
- 収益は前年同期比2.5%増の148億ドル
- 座席マイル当たり総収入(TRASM)は前年同期比1.6%減
- CASM-exは前年同期比6.5%増
事業展開
- 第3四半期は過去最高の旅客数を記録
- 7月4日と労働者の日の休暇期間に過去最高の旅客数を記録
- 7月に1日当たり552,000人の旅客数を記録し、新記録を樹立
- 主要米国航空会社の中で、第3四半期の定時出発で1位、定時到着で2位を達成
将来の展望
- 取締役会が15億ドルの自社株買いプログラムを承認
- 2025年にはRASMがCASMを上回る見込み
- 2025年に向けて二桁の税引前利益率を目指す
質疑応答ハイライト
国内市場の機会について
- 中央部ハブの接続性を引き続き強化
- 顧客体験への投資を継続し、市場シェアの拡大を目指す
- 企業需要の加速に期待、特にQ1での回復を見込む
- 高収益シェアの構築に注力
国際線拡大戦略について
- グローバルゲートウェイの強みを活かし、新規目的地の開拓を継続
- パートナーハブと非パートナーハブのバランスの取れた成長を目指す
- ワイドボディ機の生産遅延が需給バランスに好影響を与える可能性
ボーイングのストライキの影響について
- 短期的には航空機納入の遅延が予想される
- 長期的にはボーイングの方向性を評価、品質と信頼性重視の姿勢を支持
- 2025年の設備投資は70億〜90億ドルの範囲内で下振れバイアスあり
アジア・中国路線の見通しについて
- 中国路線は以前の1日10便から現在3便に減少、需要環境が大きく変化
- 第4四半期からアジア太平洋地域のユニットレベニューの改善を期待
- 中国路線の搭載率は十分ではないが、正常化に向かっている
MileagePlusプログラムの貢献について
- 2025年は投資フェーズだが、若干の利益を見込む
- 2026年以降に収益が加速する見通し
- プレミアム会員からの収益が第3四半期に9%増加、全体の収益成長をけん引
基本エコノミークラスの戦略について
- 基本エコノミーの提供は利益率拡大に寄与
- 国内旅客数の15〜16%を占め、今後さらに拡大の可能性
- 競合他社に対してネガティブな影響を与えつつ、ユナイテッドにとっては収益性が高い
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