テスラ(ティッカー:$TSLA)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.72 | $0.60 | 〇 |
売上高 | $25.18B (YoY +7.8%) | $25.67B | × |
業績ハイライト
生産・販売実績
- 第3四半期は記録的な販売台数を達成
- 累計生産台数700万台を達成(前日に達成)
- 現在週35,000台のペースで自動運転可能な車両を生産
財務実績
- 第3四半期の営業キャッシュフローは63億ドルで過去最高
- 自動車部門の売上高は前年同期比、前期比ともに成長
- FSDのサイバートラック対応等で3.26億ドルの収益貢献
- エネルギー部門の利益率は30%超で過去最高を記録
設備投資・生産体制
- 年間設備投資は110億ドル超の見込み
- Lathrop工場のMegapack生産は週200基(年間40GWh)のペースに到達
- 上海の第2工場は2025年Q1から年間20GWhのペースで生産開始予定
質疑応答ハイライト
低価格モデルの展開について
- 2025年上半期に補助金適用後3万ドル未満の手頃な価格モデルを投入予定
- 従来型の2.5万ドルモデルは意味がないとの見解
- すべての新モデルは自動運転機能を搭載予定
- サイバーキャブ(ロボタクシー)は2026年に量産開始予定で、年間200-400万台を目標
FSD(完全自動運転)の展開について
- 2024年Q2までに人間以上の安全性を達成する見込み
- カリフォルニア州とテキサス州で2024年にライドヘイリングサービスを開始予定
- ハードウェア3からハードウェア4への無償アップグレードの可能性あり
- 安全性基準を満たせない場合は無償でアップグレード対応
サービスセンターの待ち時間改善について
- 2023年Q2とQ4で合計約70箇所の新規開設
- 大規模サービスセンターで専門化された作業レーンを導入
- ソフトウェアによる事前診断と部品・設備の準備自動化を実施
- テスラの製造・サービス一体モデルが競争優位性に
セミトラックの今後について
- 2024年後半からパイロット生産開始
- 2026年前半から本格生産開始予定
- 需要は「途方もなく高い」状況
- 運転手からの評価が非常に高く、ディーゼル車から切り替え後は戻りたがらない
xAIとテスラの関係について
- xAIはテスラのAIトレーニング改善に貢献
- xAIは汎用AI・超知能AI開発が目的
- テスラは実世界のAI(自動運転・ロボット)に特化
- 異なる課題に取り組んでおり、競合関係にはない
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