アドビ(ティッカー:$ADBE)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $4.48 | $4.39 | 〇 |
売上高 | $5.31B (YoY +10.2%) | $5.29B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $4.525 ($4.50~$4.55) | $4.47 | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $5.355B ($5.33B~$5.38B) | $5.40B | × |
ガイダンス 2024通年EPS | $18.10 ($18.00~$18.20) | $18.01 | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $21.45 ($21.40B~$21.50B) | $21.46B | × |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は53.1億ドルで、前年同期比11%増
- GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は3.49ドル、非GAAPベースでは4.48ドル(前年同期比15%増)
- デジタルメディアの売上高は39.1億ドル(前年同期比12%増)
- 純新規デジタルメディアARRは4.87億ドル
- デジタルエクスペリエンスの売上高は13.3億ドル
- 営業活動によるキャッシュフローは19.4億ドル
- 四半期末のRPOは178.6億ドル
通期の業績予想
- 売上高は214億ドルから215億ドル
- デジタルメディアの純新規ARRは約19.5億ドル
- デジタルメディアセグメントの売上高は158億ドルから158.5億ドル
- デジタルエクスペリエンスセグメントの売上高は53.25億ドルから53.75億ドル
- デジタルエクスペリエンスのサブスクリプション売上高は47.75億ドルから48.25億ドル
- GAAPベースの1株当たり利益は11.80ドルから12ドル、非GAAPベースでは18ドルから18.20ドル
質疑応答ハイライト
デジタルメディアARRの成長要因
- 新規ユーザー獲得が引き続き成長の大きな原動力
- Document Cloudでは、AI Assistantの導入と高付加価値製品への移行が寄与
- Creative Cloudでは、FireflyによるPhotoshopやLightroomの機能強化
- SMBセグメントとエンタープライズセグメントが好調
- 新興国市場の成長が目覚ましい
Fireflyのマネタイズ戦略
- フラッグシップ製品へのFirefly統合によるエンゲージメント向上
- 既存ユーザーのアップセルと新規ユーザーの獲得の両面でFireflyが貢献
- Acrobat AI AssistantはReaderやAcrobatのアドオンとして収益化
- ビデオ生成機能では使用量に応じた異なる料金プランを予定
生成AIがAdobe事業に与える影響
- 生成AIはクリエイティブプロセスを拡大し、市場を大きく成長させる
- より多くの人々がクリエイティブツールを使用するようになる
- マーケターは大規模なパーソナライゼーションを素早く実現できるようになる
- Adobeの役割は、生成AIをインターフェイスとワークフローに統合し、価値を提供すること
Firefly servicesとGenStudioの顧客からのフィードバック
- アイデア出しのプロセスを加速
- ブランドアセットとガイドラインに基づいたバリエーション作成
- 地域ごとのバリエーション作成
- コミュニティとのエンゲージメントにも活用
- 免責事項の整備がAdobe製品の差別化要因
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