サービスナウ(ティッカー:$NOW)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.72 | $3.45 | 〇 |
売上高 | $2.8B (YoY +22.3%) | $2.75B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- サブスクリプション収益は27億1,500万ドル(前年比22.5%増、為替変動除く)
- RPOは195億ドル(前年比33%増、為替変動除く)
- 現在のRPOは93億6,000万ドル(前年比23.5%増、為替変動除く)
- 非GAAPの営業利益率は31%超(ガイダンスを150ベーシスポイント上回る)
- フリーキャッシュフローマージンは17%(前年比800ベーシスポイント以上改善)
事業ハイライト
- 100万ドル以上のネット新規ACVを持つ顧客は2,020社に到達
- 第3四半期に96件の100万ドル超の取引を獲得(新規顧客は6件)
- Now Assistは44社の顧客が100万ドル以上を支出、うち6社が500万ドル超、2社が1,000万ドル超
- トップ20案件のうち18件で7製品以上を採用
- 業界別SKUは前年比3倍の成長、金融サービスとTMCは4倍の成長
質疑応答ハイライト
マーケット環境と需要動向について
- 依然として価値重視の市場が継続
- AI分野は実験段階から実際のプラットフォーム選択の段階へ移行
- パイプラインは好調で、グローバルイベントの参加者は前年比2倍
- IT予算は2024年に10.5%成長見込み(2023年の2倍)、ソフトウェアは15%成長予想
データプラットフォームの新機能について
- Raptor DBによりトランザクション処理が12倍高速化、分析が27倍高速化
- 既存顧客ベースに対するアップセル機会として機能
- データファブリックにより、あらゆるソースのデータにアクセス可能
- DatabricksやSnowflakeとのゼロコピーパートナーシップを実現
- TAMが約5,000億ドルに倍増
AI戦略とNow Assistの進捗
- Now Assistは約90百万ドルのACV(アナリスト試算)を達成
- エージェントテクノロジーは自然な形で販売サイクルに統合
- NVIDIAとの協業により、AIエージェントのユースケースを共同開発
- 実装は60日以内に完了可能な事例も出現
連邦政府ビジネスの状況
- 第3四半期は影響なく、Carasoftの問題とも無関係
- 5件の500万ドル超の案件、2件の2,000万ドル超の案件を獲得
- 政府機関のデジタルトランスフォーメーション標準プラットフォームとして確立
- Gen AI SKUsは6月にGovernment Community Cloud向けに一般提供開始
人材採用と投資戦略
- 販売・マーケティング部門の採用増加は主に営業担当者向け
- R&D人材の採用は一貫して注力分野
- 今後も同様のペースで採用を継続予定
- 慎重に四半期ごとの採用を管理し、必要に応じて調整可能
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