ジェイフロッグ(ティッカー:$FROG)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.15 | $0.11 | 〇 |
売上高 | $109.06M (YoY +23%) | $105.61M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $114M ($113.5M~$114.5M) | $113.95M | 〇 |
業績ハイライト
主要な財務指標
- 第3四半期の総収益は109.1百万ドル(前年同期比23%増)
- クラウド収益は42.4百万ドル(前年同期比38%増)、総収益の39%を占める
- セルフマネージド収益は66.7百万ドル(前年同期比15%増)
- 営業利益は14.7百万ドル(利益率13.5%)
- 希薄化後1株当たり利益は0.15ドル
事業ハイライト
- ARRが100万ドル超の顧客数は46社(前年同期比53%増)
- ARRが10万ドル超の顧客数は966社(前年から848社に増加)
- Enterprise Plus契約からの収益は総収益の50%(前年同期比35%増)
- GitHubとの戦略的パートナーシップを発表、CoPilotとの統合を強化
- NVIDIAとの協業を発表、MLモデルのセキュアな管理を実現
質疑応答ハイライト
Q3の大型案件について
- 第2四半期から延期された案件を含む複数の大型案件がクローズ
- 過去最大規模の3つの大型案件を獲得
- クラウドとセキュリティの両方を含む戦略的な案件が増加
- 案件の規模が大きくなり、承認プロセスがC層や取締役会レベルまで上がっている
クラウド移行の状況
- 顧客のクラウド移行計画は継続しているものの、完全な実行には時間がかかっている
- 移行を計画中の顧客は、オンプレミス環境への追加投資を控えている傾向
- 移行を促進するためのインセンティブとして、将来的にセルフホステッド版の価格戦略を検討する可能性
- Q4のクラウド収益は、Q3の大型案件の貢献や年間契約の更新により成長を見込む
セキュリティ製品の展開
- セキュリティは全ての大型案件に含まれる重要な要素となっている
- 導入価格での提供から1年が経過し、シート数の拡大や本格導入が始まっている
- Enterprise PlusとEnterprise X契約のアドオンとして提供
- 2025年に向けて売上貢献が本格化する見込み
GitHubパートナーシップの進捗
- 現在は共同エンジニアリングフェーズに注力
- DevOps、セキュリティ、AI(CoPilot)の3つの領域で協業
- 現時点ではマイクロソフトとの共同販売は行っていないが、将来的に検討の可能性
- 顧客維持、新規顧客獲得、共同イノベーションの3つの観点で成功を測定
AIビジネスの展望
- AI/MLモデルはバイナリとして扱われ、将来的な成長機会となる
- 現在の顧客は実験段階にあり、本番環境への移行には時間を要する
- コンプライアンス、規制、セキュリティ、スケール、予算など多くの課題が存在
- 短期的な収益貢献は限定的だが、R&D投資を継続
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