テラダイン(ティッカー:$TER)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.51 | $0.33 | 〇 |
売上高 | $599.8M (YoY -2.9%) | $566.3M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $0.74 ($0.64~$0.84) | $0.60 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $690M ($655M~$725M) | $636.5M | 〇 |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 2024年第1四半期の売上高は6億ドル、非GAAPベースのEPSは0.51ドル、ガイダンスを上回る
- メモリとSOCが計画を上回り、主にAIアプリケーションによって牽引された
- コンピューティングTAMは2024年に15億ドルに上方修正、前回予想の14億ドルから増加
- メモリテストのTAM成長予想を12億~13億ドルに引き上げ、HBMの需要が主な要因
2024年第2四半期の見通し
- 売上高は6億6,500万ドルから7億2,500万ドルを見込む
- 非GAAPベースのEPSは0.64ドルから0.84ドルの範囲
- AIによる需要の強さが第1四半期から第2四半期にかけて持続
- 当初第3四半期に予定されていた一部の受注が第2四半期に前倒しになり、短期的な見通しが改善
ロボティクス事業
- 第1四半期は計画通りで、3四半期連続で計画を達成
- 2024年は10%から20%の成長を見込む
- 新製品開発と市場開拓戦略の継続的な実行
質疑応答ハイライト
AIによるテスト需要の見通し
- 2024年のコンピューティングTAMは15億ドルに上方修正され、前年比で7%の成長が見込まれる
- VIP(垂直統合型生産者)がAIの需要増加に対応するため、モバイル向けのアイドル状態のテスターをコンピューティング向けに転用している
- モバイル市場の回復により、アイドル状態のキャパシティが減少し、コンピューティング市場向けの直接的な購買につながる見通し
- 2025年末までにAI対応のスマートフォン向けプロセッサが市場に投入され、2026年にはより主流になると予想される
メモリ事業の見通し
- 2024年のメモリTAMは12億5,000万ドルの見通しで、DRAMが約80%、フラッシュが20%を占める
- HBMは5億ドル以上の市場規模になると予想され、第1四半期のメモリ売上高の約45%を占めた
- HBMの市場シェアは2023年の50%から若干低下する見込みだが、新しいHBMテスト手法の導入により、中期的に大幅な売上高増加を期待
ロボティクス事業の見通し
- 2024年は四半期ごとに売上高が成長する計画で、上半期が全体の42%、下半期が58%を占める見通し
- 通年での利益率はシングルディジットになると予想
- マクロ環境は弱いものの、低い市場浸透率を背景に新製品投入やチャネル開発によって成長を牽引する方針
- MiRの過去最大の受注は自動車顧客から獲得し、大口顧客向け取り組みの成果が表れている
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