コインベース(ティッカー:$COIN)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.12 | $1.49 | × |
| 売上高 | $1.42B (YoY +2.9%) | $1.59B | × |
業績ハイライト
主要業績数値
| 指標 | Q2 2025 | 前期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 15億ドル | – | 取引収入: 7.11億ドル、サブスク・サービス収入: 6.56億ドル |
| 純利益 | 14億ドル | – | 1.5Bドルの未実現利益、3.62億ドルの暗号資産評価益、3.07億ドルのデータ流出関連費用含む |
| 調整後EBITDA | 5.12億ドル | – | 非経常項目除外後 |
| 調整後純利益 | 3,300万ドル | – | 暗号資産および戦略的投資の損益を除外 |
| 総USDリソース | 93億ドル | – | 暗号資産投資ポートフォリオ: 18億ドル |
トレーディング事業
| 指標 | Q2 2025 | 前期比 |
| 総取引量 | 2370億ドル | -40% |
| コンシューマー取引量 | 430億ドル | -45% |
| コンシューマー取引収入 | 6.5億ドル | -41% |
| 機関投資家取引量 | 1,940億ドル | -38% |
| 機関投資家取引収入 | 6,100万ドル | -38% |
- 市場全体のスポット取引量は米国で-32%、世界全体で-31%。
- 安定ペア(Stablepair)取引手数料引き上げによる取引量減少。
サブスク・サービス事業
- サブスク・サービス収入は 6.56億ドル。
- USDC残高、ステーキング、カストディ資産が増加。
- Primeファイナンスの貸出残高が過去最高を更新。
その他ハイライト
- 暗号資産デリバティブ取引量は過去最高を更新。
- Deribit(世界最大の暗号オプション取引所、オープンインタレスト300億ドル超)を買収。
- トークン化株式、実物資産などオンチェーン化を推進。
- Stablecoin決済APIをShopifyと提携して提供開始。
- 240以上の企業(BlackRock、PNC、Stripe、PayPal等)がCoinbaseのCaaSを利用。
ガイダンス(Q3見通し)
| 指標 | 見通し | 前期比 |
| 取引収入(7月時点) | 約3.6億ドル | – |
| サブスク・サービス収入 | 6.65億〜7.45億ドル | +8%(中央値) |
| 技術開発費・G&A費用 | 8億〜8.5億ドル | 増加見込み |
| 営業・マーケティング費用 | 1.9億〜2.9億ドル | – |
経営陣コメント:
- Armstrong CEO: 「規制の明確化により、Coinbaseは金融システム刷新の架け橋として最有力のポジションにある。」
- Haas CFO: 「市場ボラティリティ低下と非BTC資産の価格下落が影響したが、USDC、ステーキング、カストディは堅調に成長。」
質疑応答ハイライト
Q1: トークン化証券の計画と競争力
Q: Coinbaseはトークン化証券をどのように実装し、市場シェアを獲得するのか?リスク管理は?タイムラインは?
A (Brian Armstrong):
- グローバル分散、リアルタイム決済、24/7取引、分割所有など、オンチェーン化で多大な価値を解放可能。
- 初期は伝統的ブローカーとの統合も視野に入れる。
- 適切な人材採用と信頼性の高い製品構築が鍵。
- 進捗は今後数四半期で報告予定。
Q2: Baseアプリの成長とブロックチェーンID
Q: Baseアプリの収益・利用成長見込み、ID導入による差別化は?
A:
- ENS標準を用いた分散型IDを提供、ユーザーは自分のデータを管理可能。
- すでに70万人のウェイトリスト。
- クリエイターが広告依存モデルから脱却し、直接収益化できる仕組みを重視。
Q3: PNC銀行との提携目的
Q: PNC銀行との提携戦略と他行との提携計画は?
A:
- CoinbaseのCaaSを提供し、銀行やフィンテックが自社で複雑な暗号基盤を構築せずにサービス展開可能。
- JPMorganやeToro、Revolut、Webullなどとも協業。
Q4: Stablecoin決済とターゲット市場
Q: 主要ターゲット顧客や競合との位置づけは?
A:
- 初期はクロスボーダーB2B決済に注力(約40兆ドル市場の75%)。
- Base(Layer2)+ USDC + 決済APIの垂直統合スタックを提供。
- Shopifyなどと提携、手数料削減によるキャッシュバック還元事例も。
Q5: CaaSの収益化モデル
Q: 銀行との提携における収益化とUXは?
A:
- 提携先がUXを完全にコントロールするホワイトラベル型。
- 取引量やカストディ資産増加として既存事業に収益が反映される。
Q6: Stablecoin報酬とGENIUS法案
Q: Stablecoinの利回り提供は?
A:
- GENIUS法案では発行者による利子支払いは禁止。
- Coinbaseは発行者ではなく、報酬プログラムとして提供継続。
Q7: DEX統合の収益化とリスク
Q: DEX統合は取引量を食うリスクは?
A:
- ブローカーレイヤーで手数料収益化し、DEXにオーダーをルーティング。
- 一部DEXにはCoinbaseも出資。
Q8: デリバティブ事業の進捗
Q: CFTC規制下の暗号パーペチュアルの早期成果と収益化見込みは?
A:
- 米国初の小売向けパーペチュアル型先物をローンチ。
- 取引量は週次で2倍に増加。
- 当面は流動性と市場シェア獲得に注力。
Q9: 顧客サポート戦略とデータ流出
Q: データ流出を踏まえた顧客サポート改善策は?
A:
- BPO依存から内製化とAI自動化に移行。
- シャーロット(米国)にカスタマーサポート拠点を新設。
- 脅威行為者逮捕につながる情報提供に対し2,500万ドルの報奨金を設定。

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