サウンドハウンドAI(ティッカー:$SOUNの2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.04 | -$0.09 | 〇 |
売上高 | $13.46M (YoY +53.8%) | $13.1M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $80M | $70.29M | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 第2四半期の売上高は前年同期比54%増の1,350万ドル
- 累積サブスクリプションと受注残高は前年同期比約2倍の7億2,300万ドル
- 年間クエリ数は50億を超え、急増
- グロスマージンは63%(買収影響を除くと67%)
注目のビジネスアップデート
- Stellantisの6ブランドで生産開始、SoundHound Chat AIを搭載
- 大手QSR企業3社と新規契約締結
- スマートアンサリングソリューションが急成長、数百の拠点で展開中
- Ameliaの買収を発表、エンタープライズAIカスタマーサービス分野で大きく前進
2024年および2025年の見通し
- 2024年の売上高は8,000万ドル超を予想
- 2025年の売上高は1億5,000万ドル超を予想
- Amelia買収は2025年下半期から利益貢献の見込み
質疑応答ハイライト
Amelia買収の戦略的意義
- Amelia買収により、Pillar 2(カスタマーサービス)の規模が大幅に拡大
- レストラン以外の業界(小売、金融サービス、保険、ヘルスケアなど)への展開が加速
- Ameliaの26年間の顧客ベースと統合実績を活用可能
- 補完的な製品とテクノロジーを獲得、シナジー効果を期待
Amelia買収の財務的影響
- Ameliaの年間経常収益(ARR)は約4,500万ドル
- 買収価格の詳細は今後開示予定だが、現金・株式・負債引受・アーンアウトなど複数の要素で構成
- 低成長・低マージンの事業も一部含まれており、今後精査・最適化を進める予定
- 長期的には70%超のグロスマージン、30%超のEBITマージンを目指す
顧客との対話の変化
- Pillar 1(自動車・デバイス): 生成AIに対する追加支払いの意欲が高まる
- Pillar 2(カスタマーサービス): 顧客からの問い合わせが増加、導入の迅速化要望が強まる
- レストラン以外の業界でも引き合いが増加、特にスマートアンサリングソリューションへの関心が高い
競合状況
- Pillar 1: 従来の競合との状況に大きな変化なし、シェア拡大が継続
- Pillar 2: 新規参入者も増えているが、技術力と総合的なソリューション提供で優位性を維持
- OpenAIなどの大手AI企業との関係: 彼らの進歩を自社製品に取り込み、顧客価値を高める戦略
今後の成長戦略
- 必要に応じて追加の人材採用を行い、成長機会に対応
- Ameliaとの統合を通じて、エンタープライズAI市場でのプレゼンスを強化
- 音声AIと会話AIの技術を融合し、より幅広い業界・用途に展開
- 既存顧客のアップセル・クロスセルを推進
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