デジタルオーシャン(ティッカー:$DOCN)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.49 | $0.34 | 〇 |
売上高 | $204.93M (YoY +13.3%) | $200.54M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.435 ($0.41~$0.46) | $0.42 | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $208M ($207M~$209M) | $207.68M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.90 ($1.85~$1.95) | $1.84 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $880M ($870M~$890M) | $877.69M | 〇 |
業績ハイライト
売上と成長
指標 | Q4 2024 | 前年同期比 | 通期 2024 | 前年同期比 |
---|---|---|---|---|
売上 | $205M | +13% | $781M | +13% |
ARR(年次経常収益) | $820M | – | – | – |
スケーラーズプラス顧客売上 | 22%の構成比 | +37% | – | – |
NDR(ネットドルリテンション) | 99% | +3pt | 98% | – |
- 売上は前年同期比13%増の2億500万ドル、通期でも13%成長。
- NDR(ネットドルリテンション)は99%に改善(前年同期の96%から向上)。
- 高支出顧客(スケーラーズプラス)による売上が前年同期比37%増し、全体の22%を占める。
- AI/MLプラットフォームは年間成長率160%超を達成。
収益性
指標 | Q4 2024 | 通期 2024 |
調整後EBITDAマージン | 42% | 42% |
調整後フリーキャッシュフローマージン | 18% | 17% |
非GAAPベースのEPS | $0.49 | $1.85-$1.95(2025年見通し) |
- **調整後EBITDAマージンは42%**と安定した収益性を維持。
- 調整後フリーキャッシュフローはQ4で18%、通期で17%を確保。
- 非GAAPベースのEPSはQ4で$0.49、2025年の見通しは$1.85-$1.95。
2025年の見通し
指標 | 2025年見通し |
売上 | $870M – $890M (+13% YoY) |
調整後EBITDAマージン | 37% – 40% |
調整後フリーキャッシュフローマージン | 16% – 18% |
EPS(非GAAP) | $1.85 – $1.95 |
- 2025年も低~中10%台の成長を見込み、引き続きAI/MLやスケーラーズプラス顧客の拡大を重視。
- フリーキャッシュフローマージンのガイダンスを前回の15%-17%から16%-18%に上方修正。
質疑応答ハイライト
Q1. ハイパースケーラーからの顧客移行について(Morgan Stanley, Josh Baer)
質問: ハイパースケーラーからの移行事例について詳しく説明してください。
回答:
- 主な理由は 「複雑さの解消」と「総所有コスト(TCO)の削減」。
- スケーラブルでシンプルなクラウドを提供し、特にバースト型のワークロードを持つ企業に適している。
- 新しい移行プログラムでは、パートナーエコシステムを活用し、スムーズな移行を支援。
Q2. EBITDAガイダンスの保守的な設定について(Morgan Stanley, Josh Baer)
質問: 2024年のEBITDAガイダンスを超えた要因と2025年の設定について。
回答:
- 2024年Q4でのコスト抑制が影響。
- 2025年のガイダンスは幅広く設定(37%-40%)し、成長投資の柔軟性を確保。
- フリーキャッシュフローの改善を優先し、EBITDAは長期視点で運営。
Q3. AI/MLの収益貢献と成長の内訳(Needham, Michael Cikos)
質問: AI/MLのARRは全体のどの程度を占めるか?
回答:
- 具体的なAI/ML ARRは未開示だが、160%超の成長を達成。
- 既存顧客からの追加利用が大きく寄与(GenAIプラットフォームの採用が進む)。
- インフラ(IaaS)よりもプラットフォーム(PaaS)層での収益拡大を重視。
Q4. スケーラーズプラスの成長見通し(Goldman Sachs, Gabriela Borges)
質問: スケーラーズプラスの成長率と、スケーラーズとの差異は?
回答:
- **スケーラーズプラスは既存顧客の中で最も高い成長率(+37% YoY)**を記録。
- これらの顧客が他のクラウドからワークロードを移行する傾向が強い。
- 現在はスケーラーズプラスに集中しつつ、2025年以降はスケーラーズへの注力も拡大。
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