クォルボ(ティッカー:$QRVO)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.87 | $0.71 | 〇 |
売上高 | $886.7M (YoY +36.2%) | $852.1M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $1.85 ($1.75~$1.95) | $1.84 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $1.025B ($1.00B~$1.05B) | $1.02B | 〇 |
業績ハイライト
財務結果
- 第1四半期の売上高は8億8700万ドルで、前四半期比6%減、前年同期比約36%増
- 非GAAPベースの粗利益率は40.9%で、ガイダンスの上限に到達
- 非GAAPベースの希薄化後EPSは0.87ドルで、ガイダンスの上限を上回る
事業ハイライト
- 自動車市場:中国の主要自動車VDX参照チップセットプラットフォーム向けにVDXトランシーバーを供給予定
- 消費者市場:Androidメーカー向けにウェアラブルアクセサリー用スイッチモードDC-DCチャージャーを受注
- 防衛・航空宇宙市場:AESAレーダー、大規模防衛プログラム、衛星通信展開向けに設計採用を獲得
- インフラ市場:DOCSISケーブル用の単一チップ逆ケーブルイコライザーを発売
- モバイル市場:最大の顧客向けに複数の複数年プログラムに投資中
次四半期見通し
- 売上高は約10億2500万ドル(±2500万ドル)を予想
- 非GAAPベースの粗利益率は46%~47%を予想
- 非GAAPベースの希薄化後EPSは1.75~1.95ドルを予想
質疑応答ハイライト
AIスマートフォンの影響
- 保守的なアプローチを取っており、現時点でAIスマートフォンによる需要増加は見込んでいない
- SamsungのS24では良好な売上を記録したが、AIが要因かは不明確
- 業界全体にとって、AIが有用で製品寿命を短縮できれば望ましい
中国モバイル市場の動向
- 市場データは若干改善しており、前年比で低単一桁%の成長を予想
- 6/18セールは前年比で若干良好だったが、累計スマートフォン販売は横ばいからわずかに上昇
9月四半期の年間売上高減少について
- スマートフォン収益の減少が主な要因
- S24やPixelなど主要モデルのランプアップが上半期にあり、現在はその後の段階にある
- 新製品のLow-Mid-High (LMH) パッドは9月末から徐々にランプアップする予定
新製品の展望
- LMHパッドを様々な製品セグメント向けに階層化して展開予定
- 多様性受信機能を統合したMid-High Band (MHB) パッドも好調
- 顧客は新製品で数年間のスケールを求めるため、すぐに新製品を発表する予定はない
内製と外部調達のバランス
- 技術依存:シリコンやSOIは外部調達が効率的
- BAWなど差別化技術は内製を継続
- 防衛市場ではアセンブリ能力が差別化要因となるため内製
5G Advancedの展望
- アンテナチューニングや超高帯域パッドなど、新たな搭載機会が生まれる
- AIの進展により、高データレート・低遅延の需要が高まり、5G Advancedの採用が加速する可能性がある
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