ペプシコ(ティッカー:$PEP)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.31 | $2.29 | 〇 |
売上高 | $23.3B (YoY -0.6%) | $23.8B | × |
ガイダンス 通年EPS | $8.15 | $8.14 | 〇 |
業績ハイライト
2024年第3四半期の業績概要
- 通期の有機的売上高成長見通しを「4%」から「低単桁」に下方修正
- EPS見通しは長期目標の上限を維持
- 国際事業では地政学的緊張や一部市場での消費者の弱さが影響
- 生産性向上と費用変革プログラムにより、投資と財務リターンのバランスを維持
部門別の状況
- Frito-Layの販売量は第3四半期に改善傾向
- 北米飲料事業の利益率は昨年に続き今年も大幅に改善
- 国際事業では東南アジア、インド、東欧の一部、ブラジルなどで好調な成長
質疑応答ハイライト
Frito-Layの販売量回復に向けた戦略
- 長期的には食品事業の成長ポテンシャルを楽観視
- ポテトチップス市場を多層的な機会と捉え、各セグメントに対応
- 価値提供、ブランド投資、イノベーションを組み合わせた多面的アプローチを継続
- パーミッシブル(健康志向)ポートフォリオへの投資を継続
国際事業の状況と対応策
- 中国では消費者の制約感により、成長が二桁から一桁に減速
- メキシコでは選挙関連の影響で減速傾向
- 中東では地政学的状況の影響が大きく、短期的な改善は難しい
- ラテンアメリカでは価格帯管理や収益管理の能力を活用し、対応を継続
北米飲料事業の利益率改善
- 効率性向上とポートフォリオ管理により、昨年に続き今年も大幅な利益率改善
- 数年以内に中期目標である中間10%台の利益率達成を目指す
- 倉庫、輸送、配送モデルの最適化など、生産性向上の余地が多く残されている
エナジードリンク市場の動向とCELSIUSとの提携
- パートナーシップに対して楽観的な見方を維持
- エナジードリンク需要は長期的に継続すると予想
- 短期的にはコンビニエンスストアの来店客数減少が影響
- CELSIUSとの提携は順調で、配送拠点と供給レベルが向上中
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