ウーバー(ティッカー:$UBER)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.21 | $0.48 | 〇 |
売上高 | $11.96B (YoY +20.3%) | $11.77B | 〇 |
業績ハイライト
成長の加速
- オーディエンス、トリップ数、売上高のすべてで成長が加速
- グロスブッキングスの成長率は自社予想の上限を上回る
- プラットフォーム全体での商品革新が強く、マルチプロダクト利用率は過去最高の37%に到達
Uber One会員プログラムの実績
- 四半期で500万人の新規会員を獲得
- 総会員数は3,000万人に到達
- 前年同期比で約60%増加
2024年の3年計画達成状況
- グロスブッキングス:21%成長(目標:中~高10%台のCAGR)
- 調整後EBITDA:前年比60%成長(目標:高30%台から40%のCAGR)
- フリーキャッシュフロー:EBITDAの106%(目標:90%以上)
2025年第1四半期の見通し
- 為替のヘッドウィンドにも関わらず、力強い成長を継続する見込み
- 17-21%の一定為替レートでのグロスブッキングス成長を予想
- 利益の拡大も継続する見込み
質疑応答ハイライト
自動運転(AV)戦略について
- フリート供給は現在インベントリの約15%を占める
- AV市場の米国だけでの規模は1兆ドルと推定
- 商業化には5つの要素が必要:
- 規制の整備
- 人間を上回る安全性記録
- コスト効率の高いハードウェアプラットフォーム
- 高品質な地上オペレーション
- 高稼働率のネットワーク
モビリティの収益性について
- 第4四半期のEBITDAマージンは7.8%(グロスブッキングス比)
- 前年同期比で30ベーシスポイント上昇
- 供給インセンティブの効果と運営コストの改善が寄与
- 保険コストの上昇が一部相殺
デリバリー事業の状況
- アクティブな加盟店は100万以上で前年比16%増
- トップ10市場での加盟店浸透率は約3分の1
- 加盟店あたりの売上は前年比で増加を継続
- 加盟店が資金を提供するオファー数は過去最高
2025年の保険コストの見通し
- 米国モビリティの保険コストは、トリップあたりで一桁台後半の上昇率を予想
- 過去2年と比較して大幅に低下する見込み
- ドライバーインサイトダッシュボードを米国市場のほぼ全てに拡大予定
- 保険キャリアとの条件交渉は完了し、市場価格は安定化
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