Meta Platforms(ティッカー:$META)の2023年第4四半期決算についてまとめます。
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $5.33 | $4.82 | 〇 |
売上高 | $40.11B (YoY +24.7%) | $39.10B | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $35.75B ($34.5B~$37.0B) | $33.93B | 〇 |
業績ハイライト
事業全般
- 1日あたり31億人以上がMetaのアプリを使用
- 2023年は「効率化の年」として、AIとメタバースへの野心的な長期ビジョンを実現するための基盤を構築
- リーン化により、製品開発のスピードが向上
- 今後はAI分野でトップクラスの製品・サービスを構築することに注力
AI戦略
- 世界トップクラスのコンピューティングインフラを構築中。2023年末までに35万個のH100 GPUを導入予定
- オープンソースのAIインフラを提供。Llamaモデルやツールを公開
- 長期的な全般的知性(AGI)の研究開発を推進
- 独自データとフィードバックループを活用したAIモデルの改善
- 実験と学習を繰り返しながら、広く普及させていくアプローチ
メタバース戦略
- Quest 3がミックスリアリティデバイスとして最も人気に
- Ray-Ban Metaスマートグラスが好調なスタート
- AIとメタバースのビジョンは密接に関連
ファミリーアプリと広告事業
- Reelsとディスカバリーエンジンが成長の原動力
- メッセージングが次の収益の柱に
- WhatsAppは米国でも成功
- Threadsは1億3000万人の月間アクティブユーザーに成長
質疑応答ハイライト
広告ビジネスの改善について
- 広告主からのフィードバックによると、広告のパフォーマンスが向上
- 主な取り組み:
- クリック・トゥ・メッセージ広告、ショップ広告など魅力的な広告フォーマットの提供
- Conversions APIなどを通じて、広告主がマーケティングデータと連携しやすくする
- 広告プラットフォーム全体でのAIの活用。Advantage+スイートの拡大
- これらの取り組みが広告ビジネスの継続的な改善につながっている
第1四半期の売上高予測について
- 第4四半期のトレンドを反映。オンラインコマースとゲーム分野での広告需要が堅調
- 2月29日があることによるプラスの影響
- 広告のパフォーマンス改善に向けた投資の効果
効率化の年から学んだこと
- よりリーンな企業として機能することの重要性を再認識
- 新規採用は最小限に抑え、リーンな組織を維持
- 収益性を改善し、今後5~10年の不確実性に対応できる柔軟性を確保
設備投資予測の引き上げについて
- AIのロードマップと野心の進化に伴い、必要な設備能力の見通しが変化
- 需要と供給の両面から動的に計画を立案
- 今後数年間、AIの取り組みをサポートするために多額の投資が必要になる見込み
資本還元方針について
- 株主への資本還元は引き続き重要な優先事項
- 株式買戻しが主な還元方法だが、配当金の導入により柔軟性が向上
- バランスの取れた資本還元プログラムを目指す
Meta AIの現状について
- WhatsApp、Messenger、Instagramで一部の国々に提供開始
- ユーザーからのフィードバックを収集し、改善を進める学習・調整フェーズ
- 2024年には、アプリ全体での統合をさらに進める予定
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