決算:RCL 2025Q1

決算

ロイヤルカリビアン(ティッカー:$RCL)の2025年度第1四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for RCL

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$2.71$2.53
売上高$4.0B
(YoY +7.2%)
$4.02B×
ガイダンス
2025Q2EPS
$4.05
($4.00~$4.10)
$3.94
ガイダンス
通年EPS
$15.05
($14.55~$15.55)
$14.93

業績ハイライト

売上・利益・キャッシュフロー

項目数値前年同期比・補足
調整後EPS(1Q)$2.71ガイダンスを上回る
純収益(Net Yield)+5.6%(定為替ベース)ガイダンス中央値を上回る
EBITDAマージン35%前年比 +360bps
営業キャッシュフロー$16億
調整後EPS(通期見通し)$14.55〜$15.55約28%成長見込み。前回より$0.55引き上げ
調整後EBITDA成長率(通期)+15%EBITDAマージン+210bps見込み

コスト

項目数値備考
純クルーズコスト(除燃料)1Q+0.1%(定為替)ガイダンスより175bps低く、費用時期ズレが要因
通期純コスト見通し-0.1%〜+0.9%(除燃料)前回より10bps引き下げ
2Q純コスト見通し(除燃料)+3.7%〜+4.2%ドライドックと費用繰延が影響
燃料費見通し$11.4億59%ヘッジ済、低水準価格で調達済

キャパシティと船隊投資

項目数値備考
2025年キャパシティ成長率約+5.5%Star of the Seas, Celebrity Xcelなど新造船が要因
Q2キャパシティ+6%(前年比)Q3にはStar導入遅れによるAPCDs影響あり(-140bps)
新造船導入スケジュール2025年:Star, Xcel今後3年で7隻導入、2027年にCelebrity Riverも計画
新デスティネーション拡充2027年までに7拠点へ増加予定Royal Beach Club, Costa Maya買収等

財務健全性・株主還元

項目状況備考
総流動性$45億
格付けS&Pにより投資適格へ格上げ
転換社債対応$2.13億分を現金と株で清算希薄化株数100万株削減
株式買戻し1Qに100万株買戻し残り$7.59億の枠あり
レバレッジ目標2025年末までに3倍以下

ガイダンス補足(2025年)

指標ガイダンス備考
純収益(Yield)+2.6%〜+4.6%新船とプライベートデスティネーションの寄与が大きい
Q2 Yield+4.3%〜+4.8%新船50%、既存船50%の成長寄与
EPS見通し$14.55〜$15.55Q1の好調とFX・燃料有利、株数減少で上方修正

質疑応答ハイライト

Q1:1Qの好調要因とAprilの動向(JPMorgan)

Q(Boss): 1Qの好調の主因と、4月の需要状況を踏まえた中長期の見通しは?

A(Jason):

  • クローズイン需要(直前予約)が強く、価格上昇も可能だった。
  • ゲストの支出額も良好、NPSは70超え。
  • Loyalty強化、アプリ改善によりBookingが容易に。
  • 地上型旅行との価格差(Value Gap)が引き続き追い風に。

Q2:ガイダンスレンジ拡大と20%EPS成長CAGR維持可否(JPMorgan)

Q(Boss): ガイダンス幅拡大の背景とPerfecta(EPS 20% CAGR)達成見通しは?

A(Naftali):

  • 例年はこの時点でガイダンスを狭めるが、今年は不確実性に備えて拡大。
  • Perfecta戦略は継続。成長・価格・コスト管理のモデルは堅持。

Q3:Royal Beach Clubの価格戦略(Mizuho)

Q(Chaiken): 新施設の価格戦略について。

A(Michael):

  • Royal Beach Clubは年末開業予定、価格戦略は数週間後のNYイベントで発表。
  • Utopiaとの組み合わせで週末旅行最強の商品と位置付け。

Q4:3Qの新船が収益成長にマイナスとなる理由(Mizuho)

A(Naftali):

  • Star of the Seasは8月末導入で3Q貢献が限定的。
  • APCD低下・搭乗率立ち上げ遅れにより一時的逆風(-140bps)。

Q5:オンボード支出やクローズイン需要の保守性(Stifel)

Q(Wieczynski): 見通しにオンボード支出や直前需要の慎重さは十分か?

A(Jason):

  • Q1の上振れは織り込まず、後半は保守的姿勢。
  • 86%がすでにブッキング済で可視性は高く、キャンセル率も正常。

Q6:割引・プロモーション戦略の考え方(Stifel)

A(Jason):

  • 価格の整合性(Price Integrity)を重視。
  • 割引より、ロイヤルティやUX投資を重視。
  • 2026年のブッキングも好調で価格は上昇中。

Q7:ブランドや地域別の予約傾向(Goldman Sachs)

Q(Dove): 地域やブランド別で異常な傾向はあるか?

A(Jason):

  • カナダの一部で軟化傾向があるが全体には無視できる規模。
  • 家族、長期、プレミアムなど各層でも行動変化はなし。

Q8:ロイヤルティ会員による船・ブランド間のトレードダウン(Barclays)

A(Jason):

  • ブランド間や船間での格下げ傾向は見られず。
  • 検索行動も一貫しており、支出も減っていない。

Q9:インダストリー全体の価格競争状況(Cleveland Research)

A(Jason):

  • 全体として価格の整合性を保つ健全な競争が維持。
  • 陸上旅行からのシェア獲得に焦点を当てており、競争は理性的。

Q10:株主還元戦略(配当・買戻し)の考え方(Cleveland Research)

A(Naftali):

  • バランスシート重視を前提に、配当を3度増額済。
  • 株買戻しは今後も好機を見て実施予定。
  • 成長投資も並行して継続。

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