決算:MSFT 2025Q3

決算

マイクロソフト(ティッカー:$MSFT)の2025年度第3四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for MSFT

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$3.46$3.22
売上高$70.07B
(YoY +13.2%)
$68.44B
ガイダンス
2025Q3売上高
$73.70B
($73.15B~$74.25B)
$72.67B

業績ハイライト

連結業績概要

指標数値前年同期比為替一定ベース
売上高$70.1B+13%+15%
営業利益言及なし+16%+19%
純利益(1株当たり)$3.46+18%+19%
営業利益率46%+1pt
フリーキャッシュフロー$20.3B言及なし
商業残存履行義務(RPO)$315B+34%+33%

セグメント別業績

Productivity and Business Processes

項目数値前年同期比為替一定ベース
売上高$29.9B+10%+13%
M365商業クラウド売上高言及なし+12%+15%
M365商業製品売上高言及なし+5%+8%
M365消費者クラウド売上高言及なし+10%+12%
M365消費者サブスクリプション数8,770万+9%
LinkedIn売上高言及なし+7%+8%
Dynamics 365売上高言及なし+16%+18%

Intelligent Cloud

項目数値前年同期比為替一定ベース
売上高$26.8B+21%+22%
Azure & その他クラウドサービス言及なし+33%+35%
※AI関連売上寄与+16pt分
オンプレミスサーバー売上減少-6%-4%
Enterprise & Partner Services増加+5%+6%

More Personal Computing

項目数値前年同期比為替一定ベース
売上高$13.4B+6%+7%
Windows OEM & Devices売上増加+3%
検索&ニュース広告(ex-TAC)増加+21%+23%
ゲーム売上高増加+5%+6%
Xboxコンテンツ&サービス増加+8%+9%

Microsoft Cloud業績

指標数値前年同期比備考
売上高$42.4B+20%+22%(為替一定)
粗利益率69%-3ptAIインフラ投資による影響

ガイダンス(2025年Q4)

  • 売上ガイダンス:
    • Productivity and Business Processes: $32.05B – $32.35B(+11%〜+12%)
    • Intelligent Cloud: $28.75B – $29.05B(+20%〜+22%)
    • More Personal Computing: $12.35B – $12.85B
  • Azure成長率見通し: 34%〜35%(為替一定)
    • ただし、6月以降一部AI容量制約を予想
  • 資本支出(CapEx): Q4は前四半期比で増加見込み
  • 税率見通し: 約19%

質疑応答ハイライト

データセンター戦略とGPU供給に関する懸念

Q(Morgan Stanley): データセンター契約を見直しているとの報道があるが、実際の需要状況と戦略は?

A(Satya Nadella): データセンター戦略は常に調整しており、地域・需要・ワークロードのバランスが重要。特に電力不足の地域で供給が追いついていない状況。リースと建設を柔軟に最適化している。

A(Amy Hood): データセンターは長期計画(5〜7年)で、需要に応じてタイミングを前倒しすることも。Q4終了時には一部容量が逼迫する見通し。

クラウド移行の加速

Q(Jefferies): クラウド移行需要の加速について、具体的なトレンドは?

A(Satya Nadella): 従来のSQLやWindows Serverからの移行に加え、PostgreSQL、Cosmos DBなどデータ成長が顕著。クラウドネイティブやAIとの相乗効果も大きい。

景気後退時の耐性

Q(Bernstein): 景気後退時のマイクロソフトの業績への影響は?

A(Satya Nadella): クラウドによる効率化が顧客にとって有効であり、景気後退下でも支援が可能。市場シェア獲得にも注力。

AzureのAI貢献(+16pt)について

Q(UBS): Azureの成長に対するAI貢献の内訳は?

A(Amy Hood): 今回のAzureの成長は非AIワークロードによるものが大きく、AI貢献は主に前倒し供給によるもの。非AIサービスの加速が主因。

キャピタル効率とAI投資

Q(Goldman Sachs): AI時代における資本効率はどのように改善されているか?

A(Amy Hood): ソフトウェアとハードの最適化により効率性は高まり、AIインフラのマージンも過去のクラウド移行時より高い。

A(Satya Nadella): 真の差別化はソフトウェアによる全体最適化にあり、それがハイパースケール事業の本質。

GPUの耐用年数に関する見通し

Q(JPMorgan): ソフトウェア効率化によりGPUの耐用年数見直しの可能性は?

A(Amy Hood): 現時点では時期尚早。資産寿命の見直しには長期実績が必要。効率改善は主にソフトウェア側の話。

非AIワークロードの強さと今後の見通し

Q(Evercore): 非AIワークロードの伸びが顕著だが、継続性はあるか?

A(Amy Hood): 大手顧客の成長と規模拡大による寄与が大きい。AIと非AIは密接に連動しており、今後もAI導入が非AIワークロードを牽引する可能性がある。

コメント

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックを検出しました

ブラウザの拡張機能を使用して広告をブロックしていることが検出されました。 ブラウザの広告ブロッカー等の機能を無効にするか、kgs-invest.comドメインをホワイトリストに追加し、「更新」をクリックしてください。
タイトルとURLをコピーしました