クラビヨ(ティッカー:$KVYO)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.15 | $0.11 | 〇 |
売上高 | $210M (YoY +35%) | $202M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $212M ($211M~$213M) | $210M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $903M ($899M~$907M) | $893M | 〇 |
業績ハイライト
業績
- 2024年第1四半期の売上高は2億1,000万ドルで、前年同期比35%増
- 非GAAPベースの営業利益率は14%、フリーキャッシュフローは2,300万ドルを達成
- 中堅企業向け事業や国際事業、AI活用が進展
事業の状況
- 顧客数は前年同期比17%増の14万6,000社以上に
- 平均売上高顧客単価は前年同期比15%増の約5,800ドル
- ドル建て継続売上高(NRR)は114%
- 欧州・アジア太平洋地域の売上高は前年同期比40%増
- 年間経常収益(ARR)が5万ドル以上の顧客数は前年同期比69%増の2,157社に
- SMBや国際市場向けの営業・マーケティング投資を強化
- AI機能の導入が進み、生産性向上や最適化、マーケティング戦略の拡大に寄与
2024年の見通し
- 第2四半期の売上高は2億1,100万〜2億1,300万ドル(前年同期比28〜29%増)を見込む
- 通期の売上高は8億9,900万〜9億700万ドル(前年同期比29〜30%増)に上方修正
- 第2四半期の非GAAPベースの営業利益率は9〜11%、通期は11〜12%を予想
質疑応答ハイライト
中堅企業向け事業と上限について
- 中堅企業向けの売上が拡大しており、Klaviyoを利用できる企業規模の上限はない
- レガシーのマーケティングプラットフォームからの移行が進んでいる
- 既存の店舗管理システムと連携し、よりパーソナライズされた顧客体験を実現
- 中堅企業向けの営業体制を強化し、国際展開も進めている
継続売上高(NRR)の動向
- 現在のNRR(114%)は良好な水準
- 価格改定の影響が一巡することやマクロ環境の影響で、今後数四半期はNRRが数ポイント低下する見込み
- 大口顧客の獲得はNRRには反映されにくい一方、解約率は業界でもトップクラスの水準
SMB市場の状況とKlaviyoの優位性
- 競合他社に比べてSMB市場でも高い成長率を維持
- 売上の70%以上をSMB市場が占めるが、マクロ環境の影響は限定的
- カスタマーデータベースとマーケティング機能の統合により、顧客企業の売上拡大に直結
- 機械学習やAIの活用で、マーケティングの生産性向上と最適化を支援
国際事業の状況
- 欧州での売上高が前年同期比40%以上の成長
- 英国、ドイツ、フランス、オランダなどで高い成長
- 初のフランス語対応版をリリースし、多言語展開を加速
- 欧州の顧客は複数ブランド、複数地域を一元管理するニーズが高い
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