ハブスポット(ティッカー:$HUBS)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.68 | $1.50 | 〇 |
売上高 | $617.4M (YoY +23.1%) | $598.2M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2EPS | $1.63 ($1.62~$1.64) | $1.57 | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $618M ($617M~$619M) | $624M | × |
ガイダンス 通年EPS | $7.34 ($7.30~$7.38) | $6.97 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.555B ($2.55B~$2.56B) | $2.56B | × |
業績ハイライト
Q1の業績ハイライト
- 為替変動の影響を除くと、売上高は前年同期比23%増
- オペレーティングマージンは15%で、前年同期比1ポイント改善
- 合計顧客数は前年同期比22%増の21万5,000人以上
- 顧客1社あたりの平均売上高は11,400ドルで、為替変動の影響を除くと前年同期並み
セグメント別の状況
- 小規模セグメントでは、無料ユーザーのスターター製品へのアップグレードが継続
- 大企業向けセグメントでは、セールスハブやマルチハブ製品の採用が好調
- 大企業向け顧客の35%以上が3つ以上のハブ製品を採用
製品イノベーション
- コンテントハブ、サービスハブ、HubSpot AIの3分野で100以上の新機能をリリース
- コンテントハブでは、AIを活用したマルチリンガルコンテンツ作成などが可能に
- サービスハブでは、サポートチームとカスタマーサクセスチームの連携を強化
- HubSpot AIの採用が進み、エンタープライズの50%以上、プロプランの25%以上が活用
質疑応答ハイライト
シート型価格設定への移行について
- 3月にスターター製品の価格を引き下げ、シート単位の価格設定に移行した
- 顧客にとっては導入しやすくなり、必要に応じてシートを追加できるメリットがある
- HubSpotにとっては、より多くの顧客を獲得でき、顧客単価の上昇が期待できる
- ただし、移行ペースが想定より速く、短期的には顧客単価の下落幅が大きい
- 数ヶ月は顧客数の増加で単価下落分を相殺するのに時間がかかる見込み
経済環境と需要の状況
- 第1四半期は慎重な購買環境が続き、予算の厳格化や意思決定の長期化などがみられた
- 12月は買い手の緊急性が高まったが、1月以降はその勢いが持続しなかった
- リードの質も、高品質のインバウンドやパートナー経由から、品質の低い営業担当者経由にシフトした
- ただし、顧客維持率は80%台後半と高水準を維持しており、プラットフォームの価値は認識されている
- 2024年を通じて、こうした慎重な状況が継続すると想定している
人工知能(AI)の取り組み
- あらゆるハブ製品やプラットフォーム全体にAIを組み込むことを目指している
- 4月には70以上のAI機能を含む100以上の新機能をリリースした
- エンタープライズ顧客の50%以上、プロプラン顧客の25%以上がAI機能を活用
- コンテンツ作成、サービス要約、ガイド付き販売などの分野で利用が進んでいる
- 競合との差別化にもつながっており、より多くの顧客にAIのメリットを訴求していく方針
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