ジョンソン&ジョンソン(ティッカー:$JNJ)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.71 | $2.46 | 〇 |
売上高 | $21.4B (YoY +2.3%) | $21.4B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $10.65 ($10.57~$10.72) | $10.60 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $88.2B ($88.0B~$88.4B) | $88.4B | × |
業績ハイライト
売上高は前年同期比3.9%増の214億ドル
- 国内売上高は7.8%増、国外売上高は0.3%減
- COVID-19ワクチンを除くと、世界全体で7.6%増、国外で7.4%増
- ヨーロッパはCOVID-19ワクチンを除くと6%増
純利益は54億ドル、希薄化後EPS2.20ドル
- 前年同期は希薄化後EPSベースで0.19ドルの損失
- 特殊項目と無形資産償却費を除くと、調整後純利益は66億ドル、希薄化後EPSは2.71ドルで、前年同期比それぞれ3.8%増、12.4%増
- 調整後希薄化後EPSは為替変動の影響を除くと12.8%増
イノベーティブメディスン部門は2.5%増の136億ドル
- 国内は8.4%増、国外は4%減
- COVID-19ワクチンを除くと、世界全体でも国外でも8.3%増
- 主力品や新製品が牽引。二桁成長の製品は9つ
メドテック部門は6.3%増の78億ドル
- 国内は6.6%増、国外は6.1%増
- 営業日数減少の影響で世界全体の成長率が約80ベーシスポイント押し下げ
- 電気生理とAbiomedが二桁成長
質疑応答ハイライト
多発性骨髄腫領域
- CARVYKTIは2回目以降の治療選択肢として承認を取得。製造能力を2023年初めから2倍に拡大し、今後も需要増加に対応する。
- TECVAYLIは2週間に1回投与の承認を取得。現在発売中の主要市場で好調に立ち上がっている。
- TALVEYも後期治療で強力な立ち上がり。この3製品を組み合わせることで多発性骨髄腫の治癒を目指す。
MedTech事業
- 第1四半期に6.3%成長。電気生理で25.9%の二桁成長。整形外科も股関節と膝の新製品が寄与し高成長。
- 一方、ビジョンケアは在庫調整により前年割れ。ただし、基調は引き続き強く、通期ではハイシングルディジット成長を見込む。
新規買収
- 技術が現在の治療水準を改善するか、自社の強みと合致しているか、高成長市場への参入となるか、株主価値創造に繋がるか、という基準で長期的視点から検討する方針に変わりはない。Shockwave買収はその表れ。
研究開発費
- 業界トップレベルの水準で投資。イノベーティブメディスン部門では売上高の21.4%に相当する29億ドルを投じた。
長期成長率目標
- 医薬品価格交渉の帰趨は不透明だが、対象製品は社内の将来の成長ドライバーではない。がん免疫や免疫疾患、ニューロサイエンス領域でのパイプライン進展を背景に、2025年の570億ドル売上高と、2025-30年の年平均5-7%成長という長期目標の達成に自信を持っている。
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