ヒューレットパッカード(ティッカー:$HPE)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.50 | $0.47 | 〇 |
| 売上高 | $7.71B (YoY +10.1%) | $7.67B | 〇 |
| ガイダンス 2024Q4EPS | $0.545 ($0.52~$0.57) | $0.55 | × |
| ガイダンス 2024Q4売上高 | $8.25B ($8.1B~$8.4B) | $8.16B | 〇 |
| ガイダンス 2024通年EPS | $1.945 ($1.92~$1.97) | $1.92 | 〇 |
| ガイダンス 2024通年売上高 | $29.72B ($29.43B~$30.01B) | $29.77B | × |
業績ハイライト
収益
- 第3四半期の純収益は77億ドルで、前年同期比10%増
- ガイダンスの上限に近い結果
利益
- 非GAAPベースの希薄化後1株当たり純利益は0.50ドルで、前年同期比0.01ドル増
- ガイダンスの上限を0.02ドル上回る
AIシステム関連
- AIシステムの収益は前四半期比約40%増の13億ドル
- AIシステムの受注残高は34億ドルに増加
通期見通し
- 通期のGAAPおよび非GAAPベースの1株当たり利益見通しを引き上げ
その他
- H3C株式の一部売却から21億ドルの収入を受領
- フリーキャッシュフローは6億6000万ドル以上を生成
質疑応答ハイライト
サーバー事業の利益率について
- AIサーバーが収益の約30%を占める中で、利益率は10.8%を維持
- Gen11への移行が順調に進み、高い利益率プロファイルに貢献
- コモディティコストの転嫁に成功
- OpExの削減効果も利益率に寄与
粗利益率の低下要因について
- ネットワーキング事業の収益貢献が低下したことが年間ベースでの要因
- 四半期ベースではAIサーバーの売上構成比増加が主因
- OpExの削減で相殺に努めている
- エンタープライズAIの拡大に伴い、今後は粗利益率の改善を見込む
- Juniper買収完了後は、ネットワーキング事業が営業利益の50%以上を占める見通し
フリーキャッシュフローの見通しについて
- 第3四半期は運転資本のタイミングと季節性の影響を受ける
- 第4四半期はCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の改善とAI収益の増加でプラスの影響を見込む
- 通期の見通しは19億ドルで変更なし
AIサーバーの大型案件の有無について
- 第3四半期に特に大型の案件はなく、サービスプロバイダー向けを中心に均一に広がっている
- エンタープライズ向けの割合は受注全体の10%台半ばで前四半期と同水準
- 第4四半期も同様のトレンドを見込む
AIシステムのサービス売上について
- サービスのアタッチメント率は上昇傾向
- エンタープライズ市場の拡大に伴い、さらなる成長を見込む
- 現時点ではほとんどが繰延収益として計上
- 今後、収益認識に伴い粗利益率にプラスの影響を与える見通し
従来型サーバーへの影響について
- AIアクセラレーテッドプラットフォームによる従来型サーバーのカニバリゼーションの兆候は見られない
- エンタープライズ市場では従来のワークロードをAIアクセラレーテッドに移行するメリットが限定的
- TCO(総所有コスト)の観点からも明確な優位性がない
AIバックログの構成と企業の需要動向について
- バックログの構成は企業向けが10%台半ば、残りは従来のサービスプロバイダー向け
- 企業向けは明確なROIが見込める使用事例に焦点
- 金融、製造、マーケティングなどの分野に拡大
- ソブリンAI向けも複数の地域で大きな関心
HPEのジェネレーティブAIにおける強みについて
- サーバー、ストレージ、ネットワーキング、GreenLakeソフトウェア・サービスを組み合わせた総合ソリューションの提供が可能に
- 大規模システムの構築・展開・運用に関する独自の専門知識
- エンタープライズ向けの簡便性の追求
- HPE GreenLakeを通じたAIインフラの最適化と管理
- Juniper買収後はネットワーキング分野での強みを追加予定

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