アサナ(ティッカー:$ASAN)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.05 | -$0.08 | 〇 |
売上高 | $179.21M (YoY +10.3%) | $177.7M | 〇 |
ガイダンス 2025Q3EPS | -$0.07 | -$0.03 | × |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $180.5M ($180.0M~$181.0) | $182.3M | × |
ガイダンス 2025通年EPS | -$0.195 (-$0.20~-$0.19) | -$0.20 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $720.0M ($719.0M~$721.0M) | $722.9M | × |
業績ハイライト
財務実績
- 第2四半期の売上高は前年同期比10%増の1億7920万ドル
- フリーキャッシュフローは1280万ドル(マージン7%)
- 年間10万ドル以上支出する顧客数は前年同期比17%増の649社
- ドルベースの純リテンションレートは98%
ビジネスハイライト
- テクノロジー業界以外の成長率は中teens台
- マルチイヤー契約が過去最高を記録
- AIスタジオのベータ版を6月にリリース、10月に正式版をリリース予定
- 大手AIラボ2社がAsanaの利用を大幅に拡大
今後の見通し
- 第3四半期の売上高は1億8000万〜1億8100万ドル(前年同期比8〜9%増)を予想
- 2025年度通期の売上高は7億1900万〜7億2100万ドル(前年同期比10%増)を予想
- 第4四半期末までに持続可能なプラスのフリーキャッシュフローを見込む
質疑応答ハイライト
テクノロジー業界の影響と他業界の成長
- テクノロジー業界は引き続き全体の成長の足かせになっている
- テクノロジー業界以外の成長率は中teens台で、加速の兆しが見られる
- エネルギー、製造、小売、消費財、輸送、ヘルスケアなどの業界で成長が見られる
- 国際市場、特にEMEAと日本が12%の成長を牽引
AIへの取り組み
- AIスタジオのベータ版は顧客から非常に良い反応を得ている
- AIスタジオは既存のワークフロー内でAIを活用できる点が顧客に評価されている
- 大手AIラボ2社がAsanaの利用を拡大し、AIソリューション開発でも協力関係にある
- AIスタジオは10月にGAリリース予定で、Q4から収益化を開始する見込み
売上高加速への見通し
- テクノロジー業界の大型更新や縮小の影響が一巡し、安定化のポイントに達した
- Q2からQ3にずれ込んだ案件の多くが8月に成約
- 非テクノロジー業界での成長、大型案件の獲得に注力
- 売上高の加速は緩やかに始まり、その後より顕著になると予想
CFOの交代について
- ティム・ワンCFOの退任は長期的な計画に基づくもので、現在の業績とは無関係
- 新CFOのソナリー・パレクは25年以上のテクノロジー業界での経験を持つ
- ティム・ワンは顧問として移行期をサポート
競合環境の変化
- AsanaはAIスタジオを通じて、顧客のデジタルトランスフォーメーションとAIトランスフォーメーションのニーズに応えようとしている
- 過去12ヶ月間で競合環境に大きな変化はない
- 顧客は予算管理のため、ベンダー統合を検討しているが、決定を遅らせている傾向がある
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