センチネルワン(ティッカー:$S)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.00 | $0.01 | × |
売上高 | $210.6M (YoY +28.3%) | $209.7M | 〇 |
ガイダンス 2025Q4売上高 | $222M | $220.8M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $818M | $815.9M | 〇 |
業績ハイライト
財務実績の詳細分析
- 収益成長
- Q3収益は2億1,100万ドル(前年同期比28%増)
- 国際市場からの収益も28%増加し、四半期収益の37%を占める
- ARR(年間経常収益)の推移
- 総ARRは8億6,000万ドルで29%増
- 純新規ARRは5,400万ドルを達成し、四半期ベースで22%増
- 純新規ARRの年間成長率は4%でプラスに転換
- 収益性
- グロスマージン80%を維持(業界最高水準)
- 営業利益率は前年同期比6ポイント改善
- 2四半期連続で純利益がプラス
- 過去12ヶまで初めてフリーキャッシュフローがプラスに
製品・ソリューションの成果
- Platformソリューションの拡大
- クラウドセキュリティが1億ドル超のARRを達成
- データソリューションが7,000万ドル超のARRを達成
- Purple AIの導入率が前四半期から倍増
- 新機能・製品の展開
- AI SIEMの導入開始
- AI Security Posture Management(AI-SPM)の発表
- 自動化機能の強化
顧客基盤の強化
- 大口顧客の増加
- ARR10万ドル以上の顧客数が過去最高を記録(前年同期比24%増)
- ARR100万ドル以上の顧客はさらに高い成長率を達成
- 1顧客あたりのARRが二桁成長を達成し新記録を樹立
- 既存顧客の維持
- 健全な拡大率を維持
- プラットフォーム採用の拡大による顧客単価の上昇
質疑応答ハイライト
市場環境と競争力
- 競争優位性の強化
- 7月のCrowdStrike障害以降、大企業からの引き合いが増加
- 競合からの切り替えが過去最高を記録
- エンタープライズ市場での商談機会が拡大
- 市場認知度
- Gartnerのマジッククアドラントでリーダーに4年連続で選出
- MITREの評価で4年連続でトップ評価
- CRNのクラウドセキュリティ製品賞を受賞
戦略的パートナーシップ
- Lenovoとの提携
- 企業向けPC出荷時にSingularityプラットフォームとPurple AIをバンドル
- 来年後半から収益貢献開始予定
- 複数の販売チャネルを活用予定
- AWSとの連携強化
- Amazon Bedrock上でのPurple AI提供開始
- クラウドセキュリティ分野での協力関係拡大
- MSSPパートナー戦略
- データレイクとPurple AIの提供拡大
- CNAPPソリューションの提供開始
- マルチテナント対応の強化
今後の見通しと戦略
- 2025年度の見通し
- 通期収益成長率を32%に上方修正
- Q4の収益は約2億2,200万ドルを予想
- グロスマージンは79%前後を維持する見込み
- 長期戦略
- 営業利益率20%を長期目標として設定
- 市場シェア拡大と収益性のバランスを重視
- 効率性と生産性の向上に注力
マクロ環境と市場動向
- 経済環境
- 顧客のコスト意識は依然として高い
- セキュリティ投資は必要不可欠との認識
- コスト削減効果のある製品への需要増加
- AI関連の需要
- AI関連セキュリティへの投資ニーズ増加
- AI脅威に対する防御ニーズの高まり
- セキュリティ運用の自動化ニーズ拡大
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