インテュイティヴ・サージカル(ティッカー:$ISRG)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.84 | $1.64 | 〇 |
売上高 | $2.04B (YoY +17.2%) | $2.01B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の主な数値
- da Vinciの手術件数は前年同期比18%増加
- システム設置台数は379台(前年同期は312台)
- 売上高は20億ドルで前年同期比17%増
- プロフォーマ営業利益率は37%
- プロフォーマEPSは1.84ドル(前年同期は1.46ドル)
地域別・製品別のハイライト
- 米国の手術件数は16%増加、主に良性一般外科手術が牽引
- 米国外の手術件数は24%増加、一般外科、婦人科、胸部外科手術が好調
- da Vinci 5は188台設置され、約12,000件の手術を実施
- Ionシステムは58台設置され、手術件数は73%増加
- SPシステムの手術件数は70%増加
2024年の見通し
- 通年の手術件数成長率予想を16-17%に引き上げ
- プロフォーマ営業費用成長率予想を10-12%に引き下げ
質疑応答ハイライト
da Vinci 5の展開について
- 2025年半ばの本格展開に向けて、ソフトウェアの更新を継続的に実施予定
- 供給は来年にかけて徐々に増加する見込み
- 初期の外科医からコンソール時間の短縮などの効率性向上が報告されている
- デュアルコンソールの供給は優先順位が低く、本格展開時に対応予定
Ionの展開状況
- 米国では肺生検の分野で普及が進み、高い使用率と顧客満足度を目指す段階に
- 欧州では英国で初期の導入が進み、ドイツでも開始
- 中国では非常に初期段階
国際市場の状況
- 欧州では政府予算の圧迷により医療資本支出に圧力
- 中国では医療市場全体にストレスがあり、国内競合企業の参入も影響
- 韓国では医師のストライキの影響が続いているが、前四半期から改善
財務関連
- 2025年はグロスマージンが減少する見込み(新施設の減価償却費増加のため)
- 中期的にはグロスマージン70%を目指す
- 営業利益率は40%を超えることは経営目標としていない
新しい手術分野について
- 虫垂切除術などの緊急手術分野にも拡大中
- 前胃部・肝胆膵領域の手術も成長率が高い
- 新しい適応症の追求を続けているが、主に既存市場の深耕と新規市場の開拓のバランスを取る方針
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