C3.ai(ティッカー:$AI)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.05 | -$0.13 | 〇 |
売上高 | $87.2M (YoY +20.5%) | $86.9M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $91.1M ($88.6M~$93.6M) | $91.1M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $382.5M ($370M~$395M) | $383.4M | × |
業績ハイライト
収益
- 第1四半期の総収益は前年同期比21%増の8,720万ドル
- サブスクリプション収益は前年同期比20%増の7,350万ドル
- 6四半期連続で収益成長率が加速
利益
- 非GAAPベースの総利益は6,090万ドル、粗利益率は70%
- 非GAAPベースの営業損失は1,660万ドル(ガイダンスの2,200万〜3,000万ドルの損失を上回る)
キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフローは800万ドルのプラス
- フリーキャッシュフローは710万ドルのプラス
顧客・契約
- 71件の新規契約を締結
- 72件の新規パイロットプロジェクトを開始(前年同期比117%増)
- 州政府・地方政府との25件の契約を締結
パートナーシップ
- Google Cloudとの契約が40件(前年同期比300%増)
- 総契約の72%がパートナーエコシステムを通じて締結(前年同期比155%増)
質疑応答ハイライト
Q1の事業環境について
- 生成AIの登場により、市場は非常に複雑化している
- 企業AIの用途が予想以上に多岐にわたっている
- 公共セクターや法律事務所、医療診断など、予想外の分野で需要が高まっている
サブスクリプション収益とプロフェッショナルサービス収益の内訳
- プロフェッショナルサービス収益は総収益の10〜20%の範囲内で推移する見込み
- 第1四半期のプロフェッショナルサービス収益は総収益の16%
- プロフェッショナルサービスの粗利益率は90%を超えており、収益性が高い
競合環境
- 主な競合は、自社でAIアプリケーションを構築しようとする企業のIT部門
- 多くの企業が自社開発を試みるが、数年後に挫折してC3.AIに戻ってくるケースが多い
パイロットプロジェクトの状況
- 一般的な企業AI向けパイロットの規模は約50万ドル、期間は6ヶ月
- 生成AI向けパイロットの規模は約25万ドル、期間は3ヶ月
- パイロットから本番契約への移行率は約70%
パートナーシップの貢献
- Google Cloud、AWS、Microsoft Azureとの関係は良好
- C3.AIのアプリケーションはクラウドプロバイダーのリソース消費を促進するため、Win-Winの関係
州政府・地方政府との契約
- ほとんどの契約がパイロットプロジェクトから始まり、1〜3ヶ月の期間を経て本番契約に移行
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