決算:GRMN 2025Q1

決算

ガーミン(ティッカー:$GRMN)の2025年度第1四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for GRMN

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.61$1.64×
売上高$1.54B
(YoY +11.1%)
$1.51B
ガイダンス
通年EPS
$7.80$7.92×
ガイダンス
通年売上高
$6.85B$6.83B

業績ハイライト

連結業績概要

指標数値前年同期比コメント
売上高$1.535B+11%過去最高の第1四半期売上
営業利益$333M+12%営業利益率21.7%を達成
GAAP EPS$1.72
Pro forma EPS$1.61+13%
  • 営業利益率: 21.7%(前年と同水準)、粗利益率: 57.6%(前年より50bps減)
  • セグメント別では、アウトドア(+20%)フィットネス(+12%)自動車OEM(+31%)が2桁成長
  • 地域別では、EMEA(+23%)APAC(+9%)、**アメリカ(+4%)**と全地域で増収

セグメント別業績

フィットネス

指標数値前年同期比コメント
売上高$385M+12%高性能ウェアラブルの需要が牽引
営業利益$78M営業利益率20%
粗利益率57%
  • IDCによると、2024年にグローバルで唯一成長したスマートウォッチブランド
  • 新製品「vívoactive 6」やプレミアムサービス「Garmin Connect+」を発表
  • 年間売上成長見通し:+15%(上方修正)

アウトドア

指標数値前年同期比コメント
売上高$438M+20%アドベンチャーウォッチが主力
営業利益$129M営業利益率29%
粗利益率64%
  • 新製品「Instinct 3 Adventure」シリーズ、AMOLEDディスプレイ搭載
  • inReach SOSサービスのグローバル展開強化
  • 年間売上成長見通し:+10%(維持)

航空(Aviation)

指標数値前年同期比コメント
売上高$223M+3%OEM製品が牽引
営業利益$48M営業利益率22%
粗利益率75%
  • Pilatus PC-12 ProPC-7 MKXにG3000 Prime採用
  • Cirrus Aircraftより**「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」**受賞
  • 年間売上成長見通し:+5%(維持)

マリン(Marine)

指標数値前年同期比コメント
売上高$319M-2%プロモーション時期の違いが影響
営業利益$87M営業利益率27%
粗利益率58%
  • Force Proトローリングモーターを投入(逆推力対応、マルチバンドGPS搭載)
  • IBBIより2年連続で「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」に選出
  • 年間売上見通し:前年比横ばい(下方修正)

自動車OEM

指標数値前年同期比コメント
売上高$169M+31%BMW向け出荷が主因
営業損失-$9M赤字縮小粗利益率18%
  • ホンダ「Gold Wing 50周年記念モデル」にGarminインフォテインメント採用
  • 年間売上成長見通し:+7%(維持)

業績見通し(2025年通期)

項目数値前回見通しコメント
売上高$6.85B$6.8B為替効果による上方修正
粗利益率58.5%58.7%関税による20bpsの減少見込み
営業利益率24.8%25%
Pro forma EPS$7.80$7.80関税影響と為替メリットで相殺
フリーキャッシュフロー$1.1B
設備投資$350M
  • 為替の恩恵(特にユーロ)と一部緩和策により、関税増加コスト(約$100M)を吸収
  • 約25%の売上が米国外製造品(主に台湾)に由来、10%の基準関税+中国製には145%の追加関税想定

質疑応答ハイライト

タリフ(関税)影響と対応策

Q: 現在の関税が需要に与える影響は?

A(CEO Pemble): 現時点で在庫積み増しの動きは見られず、販売状況は健全。消費者の行動にも大きな変化はない。

Q: 関税対応策の具体的な内容は?

A(Pemble):

  • 価格改定、製造拠点移管、調達先変更などを製品ごとに検討中。
  • 全ての選択肢を排除せず、「一律対応」ではなく「製品・市場ごとに最適解を模索」。
  • グローバル製造体制は逆にリスクヘッジとして有利に働いている。

Q: EPSは据え置きだが、関税の実コスト増加をどう相殺?

A(CFO Boessen):

  • 外貨建売上の割合(約40%)と為替レートの追い風により、増コストは概ね相殺。
  • 一部の対応策はすでに進行中で、Q2以降に徐々に効果が出る見通し。

Garmin Connect+ サービス開始について

Q: なぜ今、有料サービスを導入?反応は?

A(Pemble):

  • AIによる健康インサイト機能の強化がきっかけ。
  • コア機能は引き続き無料で提供、有料版は付加価値機能のみ限定
  • 今後のフィットネス戦略の重要要素と位置づけており、短期収益よりも長期価値を重視

地域別・セグメント別の見通し

Q: 地域別成長率の差異は?

A(Pemble):

  • EMEAはBMW関連自動車OEMの好調とウェアラブル需要がけん引。
  • アメリカ地域ではマリンやアビエーションの成長鈍化が影響。

Q: フィットネス売上見通し(+15%)の根拠は?

A(Pemble):

  • 為替メリットの寄与が大きい。
  • 新製品投入も複数計画中

Q: Marineのガイダンス引き下げ理由は?

A(Pemble):

  • 昨年はQ1に大型販促が集中、今年はQ2にシフト。
  • 高額ボート市場で一部慎重姿勢が見られるが、大多数の需要は継続

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