フェデックス(ティッカー:$FDX)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.60 | $4.75 | × |
売上高 | $21.58B (YoY -0.5%) | $21.87B | × |
ガイダンス 2025通年EPS | $20.5 ($20.0~$21.0) | $20.74 | × |
ガイダンス 2025通年売上高 | $89.45B ($88.6B~$90.3B) | $89.7B | × |
業績ハイライト
第1四半期の業績概要
- 需要環境は予想以上に弱く、特に米国国内パッケージ市場で低調
- 産業経済の弱さがB2B取扱量に圧力
- 低利回りサービスへの需要増加
- DRIVEプログラムによる構造的コスト削減を継続実行
- 営業日数が1日少なかった
通期見通し
- 調整後EPSの見通しを20〜21ドルに絞り込み(従来は20〜22ドル)
- 売上高成長率見通しを低単一桁台に引き下げ(従来は低〜中単一桁台)
- DRIVEプログラムによる22億ドルのコスト削減を引き続き見込む
その他のハイライト
- ネットワーク2.0の展開を継続、カナダでの展開が進行中
- 価格設定に関する新たな取り組みを実施(一般料金値上げ、燃料サーチャージ改定など)
- 米国郵政公社との契約終了に向けた準備を進行中
質疑応答ハイライト
価格設定と需要動向について
- 国際エコノミーサービスへの需要シフトが見られるが、収益性はプラス
- 新たな需要サーチャージや燃料サーチャージの改定を実施
- 一般料金値上げ(GRI)の捕捉率は高いと予想
- ピーク期の需要サーチャージは顧客の理解を得られると考えている
DRIVE プログラムの進捗と今後の見通し
- 第1四半期のDRIVE関連の節約額は3.9億ドル
- 四半期ごとの節約額は年間を通じて増加する見込み
- 欧州事業からの節約は後半に偏重する見込み
- 経営陣はDRIVEの進捗を週次で確認しており、22億ドルの年間目標達成に自信
欧州事業の改善計画
- 欧州事業は経営陣の最優先事項
- サービスレベルの向上、商業的な実行力の改善、収益性の高いシェア獲得に注力
- 米国の地上ネットワーク運営のノウハウを欧州に適用
- FY23比で6億ドルの改善を期待
フレイト事業の戦略的評価
- 評価は順調に進んでおり、年末までに完了予定
- 資本配分や成長への再投資は継続
- 評価には様々な要素が考慮されているが、詳細は控える
アジア輸出の動向
- アジアからの輸出は引き続き好調
- 中国の大手2社との関係は戦略的に管理されており、互恵的
- これらの顧客は収益性にプラスだが、アジア事業全体への影響は限定的
第2四半期以降の業績見通し
- 第2四半期は季節性を下回る業績を予想
- 下半期は通常以上の季節性を期待
- DRIVEプログラムの節約効果と価格設定施策が業績を支える見込み
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