スカイワークス(ティッカー:$SWKS)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.60 | $1.57 | 〇 |
売上高 | $1.07B (YoY -10.8%) | $1.07B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $1.20 | $1.19 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $950M ($935M~$965M) | $941.15M | 〇 |
業績ハイライト
経営体制の変更
- リアム・グリフィン氏が20年以上のスカイワークスでの経歴(うち9年はCEO)を経て退任
- フィリップ・ブレース氏が2月17日より新CEOに就任
- クリスティーン・キング氏が取締役会会長に就任
2025年度第1四半期の業績
- 売上高:16.8億ドル
- EPS:1.60ドル
- フリーキャッシュフロー:3.38億ドル
- 売上高、粗利益率、EPSはガイダンス中央値以上を達成
モバイル事業の状況
- 前四半期比6%の成長を達成
- 主要モバイル顧客の複数の製品ローンチをサポート
- スマートフォンにおけるジェネレーティブAIの採用は初期段階
ブロードマーケット事業の状況
- 4四半期連続で緩やかな成長を達成
- 需要シグナルとバックログの改善を予測
- 一部セグメントで需給バランスが均衡、チャネル在庫が正常化
- 産業・インフラ分野は在庫課題により低調継続
2025年度第2四半期の見通し
- 売上高:9.35億~9.65億ドル
- モバイル事業は季節性により前四半期比で中~高10%台の減少を予想
- 粗利益率:45.5~46%
- 営業費用:2.2億~2.28億ドル
- EPS:1.20ドル(売上高中央値9.5億ドルベース)
最大顧客との関係性に関する重要開示
- 2025年秋発売予定の製品サイクルにおいて、複数のソケットを確保
- しかし、コンテンツポジションは20~25%の減少が予想される
- この影響は2025年度第4四半期から2026年度にかけて顕在化
- 次世代製品向けに新しいソリューション群の開発を既に開始
質疑応答ハイライト
最大顧客に関する詳細
- コンテンツ減少の主因は、単独供給から複数供給への移行
- 複数のソケットを確保し、以前失った一部スロットを取り戻すことにも成功
- 最終的な影響は製品ミックス(新製品vs既存製品、異なるベースバンド間のミックス、SKU間のミックス)に依存
製造体制と収益性への影響
- 設備投資計画の大幅な変更は不要
- 製造フットプリントの変更は当面予定なし
- 工場の稼働率低下が続く見込み
- 経費管理を強化するが、R&D投資は継続
アンドロイド事業の状況
- 前四半期は横ばい
- Googleとの強固な関係を維持
- 来年以降の設計採用を既に確保
- サムスンと中国市場では選択的なアプローチを継続
産業・インフラ分野の見通し
- 顧客レベルでの在庫過剰が継続
- 流通チャネルの在庫は正常化
- 市場の可視性は依然として限定的
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