ビルドットコム(ティッカー:$BILL)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.63 | $0.48 | 〇 |
売上高 | $358.45M (YoY +17.5%) | $347M | 〇 |
ガイダンス 2025Q2EPS | $0.46 ($0.44~$0.48) | $0.35 | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $358M ($355.5M~$360.5M) | $354.98M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.74 ($1.65~$1.83) | $1.52 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $1.4515B ($1.439B~$1.464B) | $1.44B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- コア収益は前年同期比19%増加(前四半期の16%から加速)
- 非GAAPの営業利益率は19%(前年同期比8ポイント増加)
- フリーキャッシュフローマージンは23%(前年同期比7ポイント増加)
- 総支払取引量(TPV)は800億ドル、取引件数は2,900万件
- 非GAAP純利益は6,900万ドル(前年同期比33%増加)
事業進捗
- 47万5,000以上の企業に金融業務の自動化を提供
- BILL AP/AR顧客を4,800社純増(総数15万6,000社以上)
- Spend & Expense顧客を1,600社純増(総数3万6,000社以上)
- 株式買戻しプログラムのもと2億ドル分(370万株)を買戻し
- 国際送金の現地通貨決済を20カ国以上に拡大
質疑応答ハイライト
BILL AP/ARの戦略と成果について
- 大規模顧客へのフォーカスを強化し、成果が出始めている
- 新規顧客のオンボーディングに注力し、プラットフォームの早期活用を促進
- 市場シェアは現在4%程度で、大きな成長余地がある
- TPV/顧客は前年同期比2%増加。当面は横ばい推移を予想
テイクレート(収益化率)の動向
- 取引収益化率は第1四半期と同水準で推移する見込み
- サプライヤーへの対応強化により、アドバロレム収入が増加傾向
- 自動化機能の強化により、サプライヤー体験を改善
- 下半期にはモデスト(控えめ)な上昇を見込む
投資戦略について(4,500万ドル)の進捗
- 投資は計画通り進行中、初期の成果が出始めている
- 費用は年度後半に偏重する見込み(採用のタイミングによる)
- 投資分野:カード決済、国際送金、運転資金ソリューション等
- 投資額は予定通り全額使用する計画
SMB(中小企業)の健全性について
- SMBの回復力は依然として高い
- 成長経済というよりは様子見の経済状態
- プラットフォームにより顧客の50%以上のコスト削減を実現
- 不動産関連支出など一部カテゴリーで前向きな兆候が見られる
収益成長率の見通しについて
- 第2四半期はやや減速を予想
- 経済の不確実性が継続していることを考慮
- 長期的な20%以上の成長率達成への確信は維持
- イノベーションと市場機会の取り込みにより、成長加速を目指す
コメント