エンフェーズエナジー(ティッカー:$ENPH)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.43 | $0.48 | × |
売上高 | $335.5M (YoY -57.3%) | $309.67M | × |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $390M ($370M~$410M) | $408.41M | × |
業績ハイライト
財務ハイライト
- Q2売上高: 3億3,550万ドル
- マイクロインバーター出荷量: 約140万台
- バッテリー出荷量: 120メガワット時
- フリーキャッシュフロー: 1億1,740万ドル
- 非GAAPグロスマージン: 47%
- 非GAAP営業利益率: 20%
事業ハイライト
- Q2のエンドマーケット需要は約3億9,600万ドル
- チャネル在庫を約9,200万ドル削減し、正常水準に
- 世界のNPS(顧客推奨度)スコアは79%に改善
- 米国製造能力は四半期あたり500万台に拡大
- Q2に米国工場から57.4万台のマイクロインバーターを出荷
- Q3は米国工場から約110万台の出荷を見込む
- Q4から米国でバッテリー製造を開始予定
地域別ハイライト
- 米国とそれ以外の売上高比率: 65%対35%
- 米国の売上高は前四半期比32%増
- 欧州の売上高は前四半期と横ばい
- アジアでは進展、インドの売上高は前年比倍増
質疑応答ハイライト
売上見通しについて
- Q3ガイダンスの3億7,000万~4億1,000万ドルは保守的な見通し
- Q4以降は国内コンテンツボーナスや金利低下が追い風に
- 欧州は未開拓市場が多く、新製品投入で成長余地大きい
- $450-500M/四半期の正常化売上水準への回帰は楽観的
バッテリー事業の動向
- Q2出荷量120MWh、Q3は160-180MWhを見込む
- カリフォルニアのNEM3.0システムの90%超にバッテリー搭載
- Enphaseバッテリーの採用率は50%で安定
- グリッドタイプが70%超、バックアップ用は20kWhが主流に
競争環境について
- マイクロインバーターとバッテリーの市場シェアは安定的
- AC結合型アーキテクチャの優位性を強調
- 第4世代バッテリーシステムを2025年初頭に投入予定
国内生産とIRAの影響
- Q3ガイダンスに国内コンテンツボーナスの影響は含まず
- Q4から本格的な効果発現を見込む
- リース/PPA事業者向けに10%のコスト削減効果
- 競合他社も国内生産に対応するため、継続的な差別化が必要
新製品開発状況
- IQ9マイクロインバーター: 2025年後半に投入予定
- 次世代EVチャージャー: 欧州で年内投入、双方向対応は2025年末
- 第4世代バッテリー: 2025年初頭に投入予定
- AIを活用したエネルギー管理ソフトウェアを各国で展開中
欧州市場の見通し
- 国ごとに状況は異なるが、全体として成長余地は大きい
- オランダは規制不透明感から低迷も、バッテリー需要に期待
- ドイツではバルコニーソーラーキットなど新製品が好評
- 価格競争は限定的で、付加価値提供を重視
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