決算:V 2024Q3

決算

ビザ(ティッカー:$V)の2024年度第3四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for V

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$2.42$2.42
売上高$8.90B
(YoY +8%)
$8.92B×

業績ハイライト

財務実績

  • 純収益は前年同期比10%増の89億ドル
  • EPSは前年同期比12%増
  • 決済量(定額ベース)は前年同期比7%増
  • クロスボーダー取引量(欧州域内除く)は前年同期比14%増
  • 処理取引件数は前年同期比10%増

事業ハイライト

  • 新規フロー収益は前年同期比18%増(定額ベース)
  • Visa Direct取引は前年同期比41%増の26億件
  • 付加価値サービス収益は前年同期比23%増(定額ベース)の22億ドル
  • タップ決済は米国で50%を超え、世界では80%に到達

見通し

  • 第4四半期の調整後純収益成長率は低いダブルディジット台を予想
  • 通年の調整後純収益成長率は低いダブルディジット台を維持
  • 通年の調整後EPS成長率は低いティーン台を予想

質疑応答ハイライト

米国の取引量動向について

  • 7月の取引量成長率が5%から4%に低下
  • 要因:
  • ハリケーン「バーリル」の影響
  • Eコマースプロモーションのタイミングの違い
  • テクノロジー障害の影響
  • 特定の要因による大きな影響はなく、複数の小さな要因が重なった結果

付加価値サービス(VAS)の成長性について

  • 一貫して強い成長を示しており、四半期ごとに20%以上の成長を達成
  • 3つの成長機会:
  1. Visa取引の価値向上
  2. 非Visa取引への価値提供
  3. 決済以外のサービス拡大
  • 製品パイプラインと世界中の多様な顧客基盤を活用し、継続的な成長を期待

インセンティブの見通しについて

  • 第4四半期は年間で最も低い成長率を予想
  • 要因:
  • 前年同期の高水準からの反動
  • クライアントのパフォーマンス
  • 契約タイミング
  • 2025年度の見通しは次回の決算発表時に共有予定

訴訟の影響について

  • 判事の決定に強く反対し、和解案は公平で有意義だったと考える
  • 複雑な多面的エコシステムを考慮していないと指摘
  • 修正された和解案を追求中だが、具体的な内容は時期尚早
  • 和解は裁判の前、最中、後のいつでも成立する可能性がある

Visa Directの成長性について

  • 取引件数は2019年の20億件から当四半期26億件に成長
  • プラットフォーム構築の初期段階を経て、世界中での販売フェーズに移行
  • 新たなユースケースの開拓が進行中
  • クロスボーダー取引の成長が好調で、より高い利益率を実現

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