決算:DAVE 2025Q1

決算

デイブ(ティッカー:$DAVE)の2025年度第1四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for DAVE

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$2.48$0.75
売上高$108M
(YoY +47%)
$92.63M

業績ハイライト

売上・利益・成長率(2025年Q1)

項目数値前年同期比前四半期比備考
売上高$108百万+47%過去最高記録
調整後EBITDA$44.2百万+235%(+$31百万)同社過去最大の増加額
調整後純利益$36.3百万+約350%(前年:$8.1百万)非GAAPベース
GAAP純利益$28.8百万-16%(前年:$34.2百万)前年は一時的な債券償却益($33百万)あり
非GAAP変動利益$83.4百万+67%変動利益率:77%(+950bps)
ARPU(1ユーザーあたり平均収益)$171+29%過去7四半期連続で2桁成長

📈 ポジティブ要因

  • 高いARPU成長(新料金モデル導入が寄与)
  • 変動利益率が大幅に改善
  • 非GAAPベースの利益が大幅増加
  • 税還付シーズンによる信用損失の低下
  • MTM(毎月取引ユーザー)数増加

📉 ネガティブ要因

  • GAAP純利益は一時要因の反動で減少
  • 与信損失引当金はQ3に一時的上昇見込み

主要KPI

項目数値前年同期比備考
月間取引ユーザー(MTM)2.5百万人+13%連続成長
総会員数12.4百万人+15%新規会員獲得が堅調
ExtraCash発行額$1.5B+46%四半期として過去最高
平均ExtraCash額$192+21%3月は$200超え
Daveカード決済額$488百万+24%MTMと税還付による支出増加
CAC(顧客獲得単価)$18+13%LTV最適化による投資リターン重視戦略

信用パフォーマンス

指標数値前年比コメント
28日延滞率1.5%-33bps(-18%)CashAIによるリスク制御機能が寄与
引当金$10.6百万+7%発行増によるが、比率は低下(0.69%→0.94%)

💡 CashAIの効果

  • 与信サイクルの短さによりリアルタイムでのリスク管理を実現
  • 1億3,600万件以上のトランザクションデータを元にした学習により精度向上

業績見通し(ガイダンス)

指標新ガイダンス前回ガイダンスとの差前年比
通期売上高$460M~$475M+$42.5M(中央値)+33%~37%
通期調整後EBITDA$155M~$165M+$45M+79%~91%

経営陣コメント(要約)

  • CEO Jason Wilk:
    • 「新料金モデルは予想以上に良好な結果」
    • 「ExtraCashとDaveカードの相乗効果は大きい」
    • 「CashAIにより信用リスクをリアルタイムで管理」
  • CFO Kyle Beilman:
    • 「変動利益率と与信管理の改善が業績を牽引」
    • 「株主価値創出のため、$50Mの自社株買いプログラムを開始」
    • 「マーケティングはROI重視で最適化。特にiOSに集中投資」

質疑応答ハイライト

Q1:ExtraCashの市場シェアと平均与信額増加の影響(Devin Ryan)

Q: 現在のExtraCashの市場シェアと平均与信額が増加した場合、取引頻度が減る可能性はあるか?
A(Wilk):

  • 潜在市場は1.5億人(アメリカの半数)
  • 与信額増加でも返済は給与日に連動しており、利用頻度は影響なし
  • より多用途(家賃など)での使用が可能に

Q2:Daveカードのエンゲージメント向上策(Devin Ryan)

Q: 今後のクロスセル戦略や新機能の投入は?
A(Wilk):

  • これまで銀行機能の開発に注力していなかったが、今後リソース投入予定
  • ExtraCashとの相乗効果で利用が進んでいる

Q3:新料金モデルと信用パフォーマンスの関係(Joseph Vafi)

Q: 新料金モデルが信用リスクに与える影響は?
A(Beilman):

  • 与信悪化の兆候はなし、逆に新規・既存ともにコンバージョン率向上
  • Q1の延滞率は過去最低を記録

Q4:今後のARPUとMTMの見通し(Joseph Vafi)

Q: ガイダンスはARPUやMTMの増加を見込んでいるのか?
A(Beilman):

  • 新料金モデルのフル効果がQ2以降に反映されるため、ARPU増加は継続
  • 与信枠の拡大によってもARPUが上昇

Q5:リピート顧客と与信枠の関係(Harold Goetsch)

Q: 平均与信額増加はリピート客中心か?高所得層に移行?
A(Wilk):

  • 長期顧客には与信枠を増加、初回利用者もより良い条件に
  • CashAIと新料金モデルの相乗効果で提供額増加が可能に

Q6:顧客獲得単価(CAC)の上昇理由(Jacob Stephan)

Q: CAC上昇の理由と見直されたマーケ戦略の内容は?
A(Wilk):

  • LTV最適化重視により、あえて高CACチャネルも使用
  • 特にiOSチャネルで高LTVが見込まれるため集中投資

Q7:Daveクレジット商品や長期商品の導入時期(複数質問者)

A(Wilk):

  • 長期商品(ローンなど)は2026年以降に業績への影響が出る見込み
  • 2025年末に一部ユーザー向けテスト予定

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