エレバンス・ヘルス(ティッカー:$ELV)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $10.12 | $10.01 | 〇 |
売上高 | $43.22B (YoY -0.3%) | $42.90B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $37.2~ | $37.28 | × |
業績ハイライト
第2四半期の業績概要
- 調整後希薄化後EPS: 10.12ドル(前年同期比12%増)
- 連結医療費率: 86.3%(前年同期比10ベーシスポイント改善)
- 営業収益: 432億ドル(前年同期比ほぼ横ばい)
- 会員数: 4,580万人
通期見通し
- 調整後希薄化後EPS: 少なくとも37.20ドル(前年比12%増)を維持
- 医療費率: 当初ガイダンスレンジの上半分で着地する見込み
セグメント別ハイライト
- Health Benefits: 商業保険の利益率回復が進展、個人ACA事業が大幅成長
- Carelon Services: 営業収益26%増、営業利益30%以上増
- CarelonRx: インフラとサービスレベル向上のための投資を継続
質疑応答ハイライト
メディケイド事業の動向
- 再決定プロセスの終盤にあり、ほぼすべての州で2024年の保険料見通しが立っている
- 州との料率交渉は建設的に進行中、料率の適正性確保に注力
- 第2四半期は予想通り加入者の重症度が上昇
- 外来、在宅医療、放射線、医療機器、選択的処置などで利用増加の兆候
- 下半期は重症度シフトと利用増加を見込むが、通期見通しに織り込み済み
メディケアアドバンテージの2025年見通し
- 2025年の成長率予測は時期尚早、競合他社の動向も不透明
- 利益とマージンのバランスを重視した規律ある入札アプローチを維持
- D-SNP(特別ニーズプラン)事業に注力、メディケイドとメディケアの強みを活かす
- 地域市場動向を踏まえた商品の優先順位付けを実施
- 長期的に持続可能なMA事業構築を目指す
CarelonRxの戦略と投資
- 主要な戦略的レバーの内製化と事業多角化が市場で反響
- 専門薬局事業でElevance Health処方箋の移行を開始、順調に進捗中
- Kroger専門薬局事業の統合に向け準備中、2024年第3四半期または第4四半期のクローズを予定
- Paragon Healthcareを活用し、病院から外来・在宅への適切な治療環境移行を推進
- 専門薬局事業の長期的な成長機会に自信、差別化された患者体験の提供に注力
長期的な成長目標
- 調整後希薝化後EPSの年平均成長率12%以上を維持
- 企業収益成長率目標を高単位から低二桁%から高単位%に修正
- Health Benefitsセグメントの収益CAGRは中から高単位%に修正
- 営業利益は高単位から低二桁%の成長を目指す
- 資本配分を通じて、目標EPS成長率の約1/3を達成する計画
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