ジョンソン&ジョンソン(ティッカー:$JNJ)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.82 | $2.70 | 〇 |
売上高 | $22.4B (YoY +4.3%) | $21.8B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $10.05 ($10.00~$10.10) | $10.29 | × |
ガイダンス 通年売上高 | $89.4B ($89.2B~$89.6B) | $88.65B | 〇 |
業績ハイライト
売上高
- 第2四半期の世界全体の売上高は224億ドル
- 前年同期比6.6%増(米国内7.8%増、米国外5.1%増)
- COVID-19ワクチンを除くと7.2%増
利益
- 純利益は47億ドル
- 調整後1株当たり利益は2.82ドル(前年同期比10.2%増)
セグメント別実績
- イノベーティブ医薬品部門:売上高145億ドル(7.8%増)
- メドテック部門:売上高80億ドル(4.4%増)
通期見通し
- 調整後営業利益率は120ベーシスポイント低下の見込み
- 調整後1株当たり利益は10.00-10.10ドルに引き下げ
質疑応答ハイライト
RYBREVANTの見通し
- 非小細胞肺がんの一次治療での有効性データが良好
- 皮下投与製剤の開発により、患者の利便性向上を期待
- 未充足のニーズが高い分野であり、市場での成功を確信
メドテック事業の見通し
- 2024年の成長率見通しを6%程度に引き下げ
- ビジョン事業の回復、新製品の拡大、中国市場の正常化などで下半期の加速を見込む
- 心血管領域では電気生理学事業が引き続き好調、ShockwaveやAbiomed買収の効果も期待
中国市場の状況
- 政府の価格抑制策(VBP)や汚職防止キャンペーンの影響あり
- 短期的には逆風だが、長期的には市場拡大の機会と捉える
- コンプライアンス重視の姿勢は当社の理念と合致
IRA(インフレ抑制法)の影響
- STELARAやXARELTOへの影響は9月頃に開示予定
- 2025年のパートD再設計で純マイナスの影響を想定
- これらの影響は既に長期見通しに織り込み済み
整形外科事業の好調
- 人工股関節で6%、人工膝関節で10%近い成長
- イノベーションが成長を牽引
- VELYSロボットシステムなど新技術の貢献大
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