CrowdStrike(ティッカー:$CRWD)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.95 | $0.82 | 〇 |
売上高 | $845.3M (YoY +33%) | $839M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.895 ($0.89~$0.90) | $0.82 | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $904M ($902.2M~$905.8M) | $901M | 〇 |
ガイダンス 2025通年EPS | $3.87 ($3.77~$3.97) | $3.76 | 〇 |
ガイダンス 2025通年売上高 | $3.957B ($3.925B~$3.989B) | $3.94B | 〇 |
業績ハイライト
第4四半期および2024年度通期の業績が予想を大幅に上回る
- 第4四半期の純新規ARRは2億8,200万ドルで前年同期比27%増加し、過去最高を更新
- 営業利益率は25%で前年同期比10ポイント上昇し、過去最高を更新
- フリーキャッシュフロー・マージンは33%で過去最高を更新
- クラウドIDおよびネクストジェンSIEMの期末ARRは8億5,000万ドル以上で、前年同期比で2倍以上に
- GAAPベースで4四半期連続および通期で黒字化を達成
プラットフォーム戦略が奏功
- 単一のプラットフォームおよびエージェントアーキテクチャがエンドポイント保護を超えたユースケースを解決
- プラットフォームモジュールの導入が容易でシームレスなベンダー統合を実現
- 顧客はFalconプラットフォームの投資効果とTCO削減効果を理解
脅威の状況は深刻化
- 2024年グローバル脅威レポートでは、サイバー脅威の厳しい現実が明らかに
- 国家が支援する脅威アクターによる破壊的な攻撃が増加
- ランサムウェアが引き続き最大の脅威
プラットフォーム製品が大きく成長
- クラウドセキュリティとSIEMを含むプラットフォーム製品のARRが8億5,000万ドルに到達
- 顧客はクラウド製品の乱立に不満を感じており、ポスチャ管理とランタイム保護を単一のプラットフォームで提供するCrowdStrikeに関心
- レガシーのSIEMに不満な顧客がCrowdStrikeのデータプラットフォームに移行
質疑応答ハイライト
プラットフォーム製品の競合状況について
- クラウドセキュリティとSIEMの市場には優れた競合他社も存在するが、CrowdStrikeの差別化要因は単一のプラットフォームとエージェントアーキテクチャ
- 顧客はクラウド製品の乱立に不満を感じており、ポスチャ管理とランタイム保護を単一のプラットフォームで提供するCrowdStrikeのアプローチを評価
- レガシーSIEMの顧客は既存技術とコスト構造に不満を感じており、CrowdStrikeのデータプラットフォームによる迅速な結果とTCO削減を求めている
他社の「プラットフォーム化」戦略の影響について
- 他社の「プラットフォーム化」は実質的にバンドル販売と値引き、無料提供を意味しており、ソフトウェア業界では30年来行われてきた手法
- 複数のコンソールやポイント製品の寄せ集めを「プラットフォーム」と呼ぶことで顧客に疲弊感
- CrowdStrikeは単一のエージェント・プラットフォーム・コンソールによってコスト削減と多様なユースケースへの対応を実現
請求期間の変化について
- 第4四半期は例年通り複数年契約と更新の割合が高くなる傾向
- ただし請求額はARRの算出には用いられない「ノイズの多い」指標であり、契約期間や取引のタイミングに大きく左右される
- CrowdStrikeはARRをビジネス管理の主要指標としており、請求額はその結果に過ぎない
パートナーシップの貢献について
- DellおよびPax8とのパートナーシップはまだ初期段階だが、大企業からSMBまで案件獲得に貢献
- 両社は CrowdStrikeにとって重要な販売チャネルの選択肢を提供するものだが、全体の一部に過ぎない
新製品Charlotteの収益化見通しについて
- 早期アクセスプログラムに参加した顧客からは現在の製品機能と将来の可能性への期待から前向きなフィードバックを得ている
- Charlotte GAから1週間程度だが、既に対価を支払う顧客が存在しており、顧客はCharlotteの価値を認識
- Charlotteをプラットフォームの基盤的コンポーネントとして開発したことで、CrowdStrikeの知見を自動化機能によって幅広い顧客に提供可能に
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