アクソン(ティッカー:$AXON)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.15 | $0.94 | 〇 |
売上高 | $461M (YoY +34.3%) | $442M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $1.965B ($1.94B~$1.99B) | $1.93B | 〇 |
業績ハイライト
売上高が前年同期比34%増加
- 前年同期の34%増収に続き、第1四半期も34%の増収を達成
- クラウドおよびサービス収益が前年同期比51.5%増加し、好調な伸びを示した
- TASERセグメントは、TASER 10の需要が旺盛で、前年同期比33%増加
Draft Oneの発表により、AIによる警察レポートの作成が可能に
- 7年前の構想から生まれたDraft Oneは、ボディカメラの音声・映像からAIを活用して警察レポートを作成
- 米国の警官は1週間に15時間、全体の40%を事実上のデータ入力に費やしている
- Draft Oneにより、警官は毎日重要な時間を節約できると期待
Dedroneの買収計画を発表
- Dedroneのテクノロジーにより、低視程条件下や人間のオブザーバーを必要とせずにドローンを運用可能に
- Dedroneとの統合により、スタジアムやエアロスペースのセキュリティ、軍事や重要インフラの保護など、幅広い用途への展開が可能
- Dedroneの買収により、アドレス可能な市場規模が140億ドル拡大し、全体で770億ドルに
2024年通期ガイダンスを上方修正
- 2024年通期の売上高ガイダンスを19億4000万ドル~19億9000万ドルに引き上げ(従来予想比2%~4%増)
- 調整後EBITDAは4億3000万ドル~4億4500万ドルの見通し
- 設備投資額を8000万ドル~9500万ドルに増額し、TASER 10の需要増に対応するための生産能力拡大へ投資
質疑応答ハイライト
Draft Oneの採用と競合について
- 警官の間でDraft Oneへの高い関心と需要がある。警官はレポート作成のためにこの仕事に就いたわけではないため
- 倫理・公平諮問委員会、地区検事などと協力し、リスクを評価。Draft Oneを使用した警官のレポートの質が向上
- 政府への販売サイクルはあるが、早期の注文が入り始めており、パイプラインが構築されつつある
- 競合他社の類似ソリューションはあるが、Axon のエコシステムとの自然な適合性が競争上の優位性
- 数年前に記録管理システムに投資したのは、ビデオ証拠と書面記録を1つのシステムに統合し、一方から他方を抽出できるようにするため
Dedroneの買収について
- ドローンは重要だが、ドローンがもたらす新たな脅威に公安機関が対処できるようにすることはさらに重要
- Dedroneは主に空域のドローンを監視することに重点を置いているため、大きな反発は予想されない
- Dedroneは空域の可視性を高めることで、ドローンによる脅威への対策と、初動対応ドローンの展開の両方を可能にする
- Dedroneは、Axonの既存顧客だけでなく、主要なスポーツスタジアム、重要インフラ、軍隊など、新しい顧客セットにもアピールする可能性がある
業績と投資について
- 第1四半期は通常、予約が最も少ない時期だが、パイプラインは過去最高の水準
- TASER 10の需要はTASER 7の2倍。供給能力の増強と、製品の迅速な提供が重要
- 設備投資の引き上げは、TASER 10の需要増加に対応するため。2025年の需要増加に備えて徐々に生産能力を高めている
- 第1四半期のクラウド・サービス収益の増加は、ユーザーベースの拡大とソフトウェアによるARPUの向上の両方が寄与
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