エア・テスト・システムズ(ティッカー:$AEHR)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.81 | $0.10 | 〇 |
売上高 | $16.6M (YoY -25.5%) | $15.44M | 〇 |
ガイダンス 2024通年EPS | $1.12 | $0.48 | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $66.2M | $65.11M | 〇 |
業績ハイライト
2024年度第4四半期および通期の業績
- 通期売上高は過去最高の6620万ドルを達成(前年比2%増)
- GAAPベースの通期純利益は3320万ドル(1株当たり1.12ドル)
- 第4四半期の売上高は1660万ドル(前年同期比25%減)
- WaferPak売上高が第4四半期の総売上高の75%を占める
2025年度の見通し
- 通期売上高は少なくとも7000万ドルを予想(Incal Technology買収を含む)
- 税引前利益率は少なくとも売上高の10%を予想
その他のハイライト
- Incal Technology社の買収を発表
- シリコンカーバイド顧客から1270万ドル以上の新規受注を獲得
- AIプロセッサ、フラッシュメモリ、GaN市場など新たな成長機会を追求中
質疑応答ハイライト
シリコンカーバイド市場の見通し
- 電気自動車需要の減速により、一部の顧客の注文が後ろ倒しになった
- シリコンカーバイドはEV市場で依然として重要な機会
- 2025年後半から2026年にかけて市場の転換点が来ると予想
- 中国を含む新規顧客の獲得を今年度中に複数見込む
AIプロセッサ市場の可能性
- AIアクセラレータ企業とウェーハレベルのテストと焼き付けに関する評価を進行中
- 高電力FOX-XPシステムを用いて、ウェーハあたり最大3,500ワットのテストが可能
- AI半導体市場は初期段階だが、大きな成長機会があると認識
- Incal Technologyの買収により、パッケージレベルの信頼性テストソリューションも提供可能に
フラッシュメモリ市場への展開
- 主要フラッシュメモリサプライヤーとFOX-XPシステムの評価を開始
- 高信頼性アプリケーション向けの100%テストと焼き付けが対象
- 今年度中にベンチマーク結果とフィードバックを得る予定
- 2026年度からの収益貢献を目指す
Incal Technology買収の影響
- Incalの過去12ヶ月の売上高は約1200万ドル
- 買収後の月間売上高は約100万ドルと予想
- 7000万ドルの売上高予想には保守的にIncalの貢献を織り込み済み
- 既存顧客との関係強化や新規顧客獲得により更なる成長を期待
新規市場と収益源の多様化
- シリコンカーバイド以外の新規市場からの収益が全体の30%以上になる可能性
- ハードディスクドライブ、AI、GaN市場が各々10%程度の収益貢献となる可能性
- 光I/O市場も将来的に大きな機会となる可能性あり
中国市場での展開
- 中国市場を一括りにせず、様々なタイプの顧客に対応
- 知的財産保護に注意しつつ、信頼できるパートナーとの関係構築を重視
- シリコンカーバイドとGaN両方の顧客とエンゲージメントを進行中
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