マンデードットコム(ティッカー:$MNDY)の2023年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.65 | $0.32 | 〇 |
売上高 | $203M (YoY +35.5%) | $198M | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $209M ($207~$211M) | $209M | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $929M ($926M~$932M) | $928M | 〇 |
業績ハイライト
2023年第4四半期の業績
- 2023年第4四半期の総収益は2億260万ドルで、前年同期比35%増
- 2023年通年の総収益は7億2,970万ドルで、前年比41%増
- 2023年第4四半期の純利益は3,370万ドル(前年同期は2,220万ドル)
- 2023年通年の純利益は9,490万ドル(前年は3,340万ドルの損失)
2024年の見通し
- 2024年第1四半期の収益は2億700万ドル〜2億1,100万ドルを見込む(前年同期比28%〜30%増)
- 2024年通年の収益は9億2,600万ドル〜9億3,200万ドルを予想(前年比27%〜28%増)
- 最近導入した価格改定により、2024年の収益に1,500万ドル〜2,000万ドルの影響を見込む
- 2024年第2四半期にネットダラーリテンション率が安定し、下期には改善すると予想
主な取り組みと進捗
- Elevate World Tourイベントを成功裏に開催し、顧客やアナリスト、投資家と交流
- 2023年は製品イノベーションに注力し、mondayAIやmonday.comワークフローなど新機能を多数リリース
- mondayDBのアップグレードにより、ボードのパフォーマンスが5倍に向上
- monday codeの立ち上げにより、開発者がよりセキュアかつ簡単にアプリを作成可能に
質疑応答ハイライト
ガイダンスと成長見通しについて
- 2024年のガイダンスは慎重かつ責任あるものを提供することに重点を置いている
- 価格改定の影響は年間を通して段階的に現れる見込み
- 需要面では第4四半期から大きな変化はなく、第1四半期と第2四半期もマクロ経済の逆風が続くと想定
- ネットダラーリテンション率は第2四半期に安定化すると予想しているが、下期には価格改定やmondayDBなどにより上昇する見通し
- 5万ドル以上の大口顧客の獲得が順調に進んでおり、通年での成長ドライバーになると期待
価格改定の影響と前提条件
- 6月から下期にかけて価格改定を実施する予定だったが、テストを前倒しで完了したため、既存顧客向けに早期に導入
- 初めての価格改定のため慎重に対応しているが、これまでのところ顧客の反応は良好
- 解約率を考慮に入れ、インベスターデーで示した1,000万ドルの影響予想から1,500万〜2,000万ドルに上方修正
- 顧客の80%が年間契約、20%が月間契約のため、価格改定の効果は2月16日以降徐々に表れる見込み
mondayのオーケストレーション機能と大企業への展開
- 顧客からは、mondayがワークマネジメントツールを超えてオーケストレーションエンジンとなりつつあるとの声がある
- ワークフロー機能や統合、自動化により、複数のシステム間でビジネスワークフローを促進するレイヤーとしての役割を担う
- 大企業では、部門レベルでの意思決定に加えて、全社的な購買センターでの判断が増えている
- 専門の営業チームを設けるなど、ゆくゆくはエンタープライズ向けの体制を強化していく方針
新製品の顧客展開と営業戦略
- 2023年第1四半期中に全顧客ベースへの新製品展開を完了予定
- まだ小規模だが、製品間のクロスセルが着実に進んでおり、今後大きな伸びしろがあると考えている
- CRMやmondaydevなど個々の製品に特化した専門営業チームを徐々に拡大していく計画
- 製品バンドルの提供は現時点では行っていないが、今後はバンドル販売も検討し、開発チームの製品活用などユースケースに応じた組み合わせを提案していく
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