決算:DECK 2024Q4

決算

デッカーズアウトドア(ティッカー:$DECK)の2024年度第4四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for DECK

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$4.95$3.00
売上高$959.8M
(YoY +21.2%)
$888.8M
ガイダンス
通年EPS
$29.75
($29.5~$30.0)
$27.2
ガイダンス
通年売上高
$4.7B$4.2B

業績ハイライト

2024年度第4四半期および通期の業績ハイライト

  • 通期の売上高は前年比18%増の42億8,800万ドルで、過去最高を記録
  • 通期の粗利益率は55.6%で、前年から530ベーシスポイント改善
  • 通期の営業利益率は21.6%、希薄化後EPSは29.16ドルで前年から51%増加
  • 過去4年間の売上高の年平均成長率は19%、EPSの年平均成長率は32%

HOKAブランドの強力なパフォーマンス

  • 2024年度のHOKAブランドのグローバル売上高は前年比28%増の18億ドル
  • 米国でのブランド認知度は約40%、海外市場では平均20%超に上昇
  • グローバルなダイレクトトゥコンシューマー(DTC)の売上高が前年比40%増
  • 主要な卸売パートナーとのシェア獲得、ロード、トレイル、ライフスタイル製品カテゴリーでの新製品の成功が成長を牽引

UGGブランドの力強い成長

  • 2024年度のUGGブランドのグローバル売上高は前年比16%増の22億ドル
  • グローバルなDTC獲得顧客数が18%増、リピート顧客数が17%増
  • グローバルなDTC売上高が22%増加
  • 海外売上高が米国の2倍以上の成長率
  • DTCの構成比が過去最高の50%に、海外の構成比が37%に上昇

今後の見通しと戦略

  • 2025年度の売上高は約10%増の47億ドルを見込む
  • HOKAブランドは引き続き主要な成長ドライバーで、約20%の増収を予想
  • UGGブランドは海外の拡大とDTC重視により中単位の成長を見込む
  • 粗利益率は約53.5%、営業利益率は約19.5%を予想
  • グローバルなHOKAブランド認知度の拡大に向けたマーケティング投資を継続
  • 組織の成長をサポートするための人材や設備、ITへの投資を実施

質疑応答ハイライト

HOKAブランドの卸売の成長について

  • 2024年度第4四半期の卸売の成長は約40%で、主要な製品の発売と卸売への補充により再加速
  • 2025年度も主要な製品のイノベーションが好調で、主要な卸売パートナーからの需要は堅調
  • 国内の卸売チャネルでの新規の取り扱い店舗数は前年並みに抑制し、海外の主要パートナーとの取り組みに注力
  • 米国のランニング専門店では通常1位か2位のシェアを獲得しており、同チャネルの最適化に注力
  • 新製品の立ち上げが好調で、スカイワードXは世界中で期待以上の売れ行き

HOKAブランドの海外展開戦略

  • 海外のHOKAブランドの売上高構成比は約30%だが、今後その比率は上昇する見込み
  • 海外ではブランド認知度の向上、戦略的な新規取り扱い店の開拓、DTCの強化に注力
  • 金額ベースでの増収は欧州が牽引するが、中国は大きな成長の余地がある有望な市場
  • アジアでは両ブランドとも大きな成長の可能性
  • 海外市場への投資を加速することで、海外の成長率は米国を上回る見通し

UGGブランドの2024年度の好調要因と2025年度の見通し

  • UGGブランドの需要は過去最高の水準で、全チャネルで若い世代の支持が拡大
  • コアコレクションを適切にコントロールし、海外でも「プルモデル」を展開
  • アイコン製品の進化により、ウルトラミニやタズなどの新アイテムが通年需要に
  • 単位数の伸びは一桁台だったが、フルプライスでの販売とSKU数削減で売上高は18%増加
  • ゴールデンスターやベンチャーデイズなどの新フランチャイズ製品が好調
  • 前年12月には品切れにより機会損失したが、その分の需要は直近の第4四半期でカバー

2025年度のSG&A費用の見通し

  • 2024年度のSG&A費用の対売上高比率は34%で、2025年度も同水準を予想
  • 事業拡大に伴い、人材、インフラ、物流などへの投資を継続
  • 事業の成長ペースを上回る投資により、ここ数年でSG&A費用は増加傾向
  • 事業の成長に合わせて慎重に管理しながら、必要な投資は実行していく方針

HOKAブランドのDTC戦略と新製品の発売予定

  • 長期的にはDTCの成長率を卸売よりも高めることを目指す
  • ブランド認知度の向上、海外での展開拡大、戦略的な直営店の出店などがDTC成長を牽引
  • ウェブサイトでの高い購入転換率と、既存顧客のリピート率の上昇がDTC成長に寄与
  • 地域によっては卸売の成長率も高い見込み
  • 新製品の発売時期は毎年変動するため、四半期ごとの売上高は一定でない
  • 主力モデルの「スピードゴート」と「ボンダイ」の改良版を今秋以降に順次発売予定

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