決算:CELH 2024Q4

決算

セルシウス(ティッカー:$CELH)の2024年度第4四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for CELH

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$0.14$0.12
売上高$332.2M
(YoY -4.4%)
$326.5M

📊 業績ハイライト

🚀 2024年通期業績

指標2024年実績前年比増減コメント
売上高13億6000万ドル+3%北米および国際事業の成長が牽引。小売売上は22%増加。
小売販売成長率+22%エネルギー飲料カテゴリー全体(+5%)を大幅に上回る成長。
総利益6億8000万ドル+7%原材料コスト削減と輸送費低下が寄与。
総利益率50.2%+2.2pp強い原価管理と効率化により50%超を維持。
営業利益一時費用(訴訟関連、製造業者への和解金、再構築費用)が営業利益を圧迫。
純利益1億4500万ドル-36%一時費用および販促費用増加により減少。
調整後EPS0.70ドル一時費用を除いた非GAAPベース。
キャッシュ8億9000万ドルBig Beverages買収後でも健全なキャッシュポジションを維持。
フリーキャッシュフロープラス通年で安定した営業キャッシュフローを創出。

📈 第4四半期業績

指標2024年Q4実績前年比増減コメント
売上高3億3220万ドル-4%プロモーション費用と販促インセンティブが影響。
総利益率50.2%+2.4pp原材料コスト削減と輸送費低下により改善。
調整後EBITDA18.9%±0pp安定した利益率を維持。
SG&A費用1億8500万ドル+73%訴訟関連費用、製造業者への和解金、一時的な組織再構築費用が増加。
純利益-1890万ドル一時費用により赤字に転落。
調整後EPS0.14ドル販促インセンティブと在庫調整の影響。

🛠️ 主要トピック

  1. Alani Nuの買収:
    • 18億ドルで買収契約を締結。キャッシュと株式の組み合わせによる取引。
    • 2025年の業績に基づき、最大2500万ドルのアーンアウト条項を含む。
    • Alani Nuは2024年の売上高5億9500万ドル、調整後EBITDA1億3700万ドル
    • コストシナジー5000万ドルを2年間で達成見込み。
    • 2025年から1年目でEPSのキャッシュ増益に寄与
  2. 新製品発売:
    • CELSIUS ESSENTIALS:16オンスのパフォーマンスエナジードリンク。
    • CELSIUS HYDRATION:ハイドレーションカテゴリーへの新規参入。
    • 6つの新フレーバーを追加、マルチパックと異なるサイズ展開を強化。
  3. 流通網拡大:
    • 全米24万1000店舗に展開、前年同期比37%増
    • **ACV(店頭展開率)98.7%**に達成。
    • Subway 1万8000店舗Home Depotでの販売開始。
  4. Pepsiとのパートナーシップ:
    • 在庫最適化と効率化を進めることで供給網の安定化を推進。
    • 販促インセンティブプログラムが2024年下期から完全実施、Q1・Q2は影響継続。

🎙️ 質疑応答ハイライト

💡 1. Alani Nu買収に関するQ&A

Q: Alani NuとCelsiusのブランド重複は?
A: Alani Nuは女性を中心に健康志向のミレニアル世代やZ世代をターゲットとし、Celsiusの消費者層と補完的92%が女性フォロワーを持つブランドで、カニバリゼーションのリスクは低い

Q: Alani Nuの販売ネットワークとPepsiとの連携は?
A: Alani Nuは現在ABIネットワークを使用しているが、買収完了後の流通網については未定。現状ではカスタマーと消費者への価値提供に集中

📊 2. 業績および販促に関するQ&A

Q: Q1の成長鈍化とCelsiusブランドの今後の成長見通しは?
A: 2025年のイノベーション計画により、売上成長の再加速を見込む。Alani Nuの流通拡大と両ブランドの相乗効果が売上成長を押し上げる見込み。

Q: プロモーション費用の影響は?
A: 2024年の販促活動による売上および利益率への影響は約800万~1000万ドル2025年はインセンティブプログラムの安定化により正常化を見込む。

Q: Alani Nuの国際展開と成長機会は?
A: Alani Nuは国際展開が初期段階であり、Celsiusの既存ネットワークを活用して海外市場への拡大を加速予定。欧州、カナダ、オーストラリアなどでの展開が今後の成長ドライバー

🔑 総括

🟢 ポジティブ要素

  1. 売上成長:2024年売上は**13億6000万ドル(+3%)**と、困難な市場環境下でも成長を維持。
  2. カテゴリーシェア拡大:Celsiusはエネルギー飲料市場成長の30%を牽引、22%の販売量成長。
  3. Alani Nu買収EPSの即時増益効果コストシナジー5000万ドルの見込み。
  4. Pepsiとの連携強化流通網の最適化販促プログラムの安定化で収益力向上を期待。
  5. 新カテゴリー進出CELSIUS HYDRATIONなど新製品群で消費機会を拡大。

🔴 ネガティブ要素

  1. Q1の売上成長鈍化:プロモーションの影響と販促インセンティブの負担により、四半期売上4%減少
  2. 一時費用増:訴訟関連費用、製造業者への和解金、再構築費用により純利益36%減
  3. 競争激化:主要競合の無糖エネルギー製品の投入により、市場シェア争いが激化。

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