インテル(ティッカー:$INTC)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.46 | -$0.03 | × |
売上高 | $13.28B (YoY -6.2%) | $13.04B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.12 | $0.07 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $13.8B ($13.3B~$14.3B) | $13.71B | 〇 |
業績ハイライト
決算概要
- Q3の売上高は133億ドルで、前四半期比4%増
- ガイダンスの上限寄りの着地
- Q4のガイダンス:売上高133-143億ドル、非GAAPベースの粗利益率39.5%、EPS0.12ドル
- Q3は約30億ドルの減損・加速償却費を計上し、非GAAPベースの粗利益率は18%、EPSは0.46ドルの損失
コスト削減と構造改革の進捗
- 人員削減は15%以上を予定通り実施
- 設備投資は年初計画から20%以上削減
- 2025年までに100億ドル以上のコスト削減を目標
- エッジ事業をCCGに統合し、NEXはネットワークとテレコムに注力
Intel Foundryの進展
- AWSと複数年・数十億ドル規模の契約を締結(Intel 3、18A)
- Q3に2件の18Aウェハー設計受注を獲得
- 先進パッケージング事業は黒字化を達成
質疑応答ハイライト
Intel 18Aの進捗指標について
- 2024年は財務的な貢献は限定的で、年後半からの量産開始
- より定性的な指標を提供予定
- LDV(生涯取引価値)の更新を継続的に実施
- 2026年からPanther Lakeの本格展開で財務貢献が拡大
粗利益率の動向について
- Q3は41%(減損等除く)と予想を上回る
- Q4は在庫売却益の一巡や18Aの立ち上げコストで39.5%へ低下
- 2025年はLunar Lakeのメモリパッケージ化で上半期と下半期で異なる傾向
- 2026年にはIntel 18AとPanther Lakeの本格展開で改善見込み
サーバー事業とAI戦略について
- CPUはAIデータセンターでヘッドノードとして重要な役割
- エンタープライズAIではCPU+アクセラレータ戦略を展開
- Gaudi 3は性能向上し、IBMクラウドへの採用など進展
- x86エコシステム諮問グループを設立しAI対応を強化
ファウンドリ事業の外部売上について
- 現状は内部売上が大半を占める
- 2030年までに150億ドル以上の外部売上を目標
- 先進パッケージング事業はQ3に黒字化を達成
- 外部顧客の設計採用は着実に増加
製品ポートフォリオの最適化について
- サーバー製品のSKU数を削減し複雑性を低減
- クライアント製品も同様にSKU数を削減
- グラフィックス戦略を統合GPU中心に再構築
- エッジ事業をCCGに統合し効率化を推進
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