オントゥ・イノベーション(ティッカー:$ONTO)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.51 | $1.41 | 〇 |
売上高 | $263.94M (YoY +20.6%) | $260.53M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $1.47 ($1.40~$1.54) | $1.49 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $267M ($260M~$274M) | $267.41M | × |
業績ハイライト
2024年第4四半期の業績概要
- 第4四半期の売上高は2億6,400万ドルで、過去最高を記録
- 6四半期連続の成長を達成
- 粗利益率は第4四半期に55%近くまで改善
- 第4四半期のEPSは前四半期比13%増の1.51ドル、前年同期比42%増
2024年通期の業績
- 売上高は前年比21%成長
- 営業利益は37%成長
- 営業キャッシュフローとEPSはともに43%成長
- 在庫は6四半期連続で減少し、3億ドルを下回る水準で2024年を終了
市場別の業績(2024年第4四半期)
- スペシャリティデバイスとアドバンストパッケージング
- 売上高1億7,000万ドル(前四半期比5%増)
- 全体の64%を占める
- アドバンストノード
- 売上高4,800万ドル(前四半期比12%増)
- 全体の18%を占める
- ソフトウェアとサービス
- 売上高4,600万ドル(前四半期比4%減)
- 全体の18%を占める
AIパッケージング関連の実績
- 2024年通年でAIパッケージング向け検査ツールの売上は2倍以上に成長
- 2.5DロジックとHBMでほぼ同等の売上を記録
- アドバンストパッケージング向けメトロロジー売上は5,000万ドルを超え、2023年の3倍以上に成長
2025年第1四半期の見通し
- 売上高:2億6,000万ドル~2億7,400万ドル
- 粗利益率:54%~56%
- 営業費用:6,900万ドル~7,200万ドル
- 実効税率:14%~16%
- 希薄化後株式数:約4,980万株
- 非GAAPベースEPS:1.40ドル~1.54ドル
質疑応答ハイライト
HBMの需要動向について
- 2024年に約23万ウェハー/月の生産能力が追加され、その約半分が市場需要に対応
- 2025年は約11.5万ウェハー/月以上の追加を予想
- NVIDIAからの割り当てが明確になるにつれ、顧客からの注文が増加
- 2025年半ば以降の出荷に向けた追加ツールの需要を予想
アドバンストノードの見通し
- ゲートオールアラウンド、DRAM、NANDすべてで成長を予想
- 過去のピーク水準には届かないものの、近づきつつある
- DRAMは第1四半期に最も大きな成長を見込む
プロセスコントロールの重要性
- HBMの積層数増加(12層)や微細化により、歩留まり管理の重要性が増加
- インターコネクトの密度上昇により、界面の制御がより重要に
- EchoScanや3DIなどの新製品で対応
新製品の貢献
- 2025年は段階的な収益貢献を見込む
- PRIMAscanは2025年に少なくとも2,000万ドルの売上を予想
- EchoScanなど追加の新製品売上も期待
- 本格的な貢献は2026年を想定
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