CSX(ティッカー:$CSX)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.49 | $0.48 | 〇 |
売上高 | $3.7B | $3.7B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の主な結果
- 総取扱量は前年同期比2%増加、インターモーダル部門が5%の成長を牽引
- 営業利益率は39.1%で、前四半期比280ベーシスポイント改善
- 収益は約37億ドルで前年同期比横ばい、前四半期比微増
- 営業利益は前年同期比1%減少したが、前四半期比8%増加
- 1株当たり利益は前年同期比横ばい、前四半期比9%増加
通期見通し
- 下半期の総取扱量と総収益の成長率は低単位から中単位の範囲を予想
- 下半期は前年同期比で意味のある営業利益率の拡大を期待
- 設備投資予測は約25億ドルで変更なし
質疑応答ハイライト
東海岸・メキシコ湾岸の労働問題の影響
- 現時点では顧客からの大きな変化の兆候は見られていない
- 東海岸から西海岸への輸送シフトが起こった場合、むしろチャンスになる可能性がある
- ネットワークの容量は十分にあり、変化に対応できる態勢
下半期の利益率改善見通し
- 具体的な数値は示さないが、下半期の利益率改善に自信
- 価格設定、サービス提供、効率化イニシアチブの進展が寄与する見込み
- 第2四半期から第3四半期にかけては、石炭のRPU低下や賃金上昇などのマイナス要因もある
化学品部門の好調な要因
- 昨年の厳しい状況からの回復
- 産業開発案件の成果が出始めている
- サービス品質向上により、顧客との対話が変化
- トラック部門との連携で、顧客のネットワーク全体を最適化するソリューションを提供
産業開発プロジェクトの進捗
- 年間1-2%の取扱量増加に寄与する見込み
- プロジェクトの多くは平均200万ドル規模で、小規模なものが積み重なっている
- 複数年にわたる成長が期待できる
- 11月の投資家向け説明会でより詳細な情報を提供予定
長期的な営業利益率の見通し
- 55%の営業利益率達成は依然として可能と考えている
- インフレや新しい労働規則などの影響はあるが、効率化の余地は大きい
- 利益率だけでなく、収益成長と経済的利益の拡大が重要
- 鉄道事業単独では41%を超える利益率を達成している
下半期の営業レバレッジ
- 価格設定とコスト効率化にも注力しており、成長が予想を下回った場合でも利益率改善は可能と考えている
- 上半期は約3億ドルの一時的な逆風があったが、下半期はその影響が大幅に減少する見込み
- 労働生産性が上半期のマイナスから下半期はプラスに転じる見通し
- マクロ環境の不確実性はあるが、複数の事業分野で成長が期待できる
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