オクタ(ティッカー:$OKTA)の2025年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.78 | $0.73 | 〇 |
売上高 | $682M (YoY +13%) | $668.8M | 〇 |
ガイダンス 2026Q1EPS | $0.765 ($0.76~$0.77) | $0.69 | 〇 |
ガイダンス 2026Q1売上高 | $679M ($678M~$680M) | $670.37M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $3.175 ($3.15~$3.20) | $2.91 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.855B ($2.85B~$2.86B) | $2.79B | 〇 |
📊 業績ハイライト
売上・利益
指標 | Q4 FY25 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上高 | $605M | +19% |
RPO(残存履行義務) | $4.18B | +25% |
cRPO(1年以内のRPO) | $2.15B | +20% |
非GAAP営業利益率 | 25% | +9ポイント |
フリーキャッシュフロー(FCF)マージン | 25% | +6ポイント |
🔹 売上成長は+19%と引き続き堅調
🔹 RPO(契約残高)は$4.18Bと四半期で過去最高を更新
🔹 営業利益率・FCFマージンが大幅改善し、収益性の向上を達成
事業の成長ドライバー
- 新製品の売上成長:Q4の新規契約の20%以上が新製品(OIG, PAM, Device Accessなど)
- パートナーシップの強化:Q4の売上の70%以上がパートナー経由
- 営業効率の向上:営業生産性が数年ぶりの高水準に到達
- 大企業向けの成長:トップ25件の契約総額が$320M超、1件当たりの契約規模が拡大
今後の見通し(FY26)
指標 | ガイダンス |
---|---|
売上成長率 | 9%~10% |
非GAAP営業利益率 | 25% |
フリーキャッシュフローマージン | 26% |
🚀 通年ガイダンスを引き上げ、成長と利益の両立を継続
🚀 営業モデルの専門化(Okta/Workforce、Auth0/開発者向け)によりさらなる成長を見込む
🎤 質疑応答ハイライト
Q. ガイダンスの慎重さは変わったか?
🟢 A.(CEO Todd McKinnon)「Q4は記録的な業績だったが、マクロ環境は大きく変わっていない。企業はアイデンティティ管理の重要性を再認識し、Oktaの統合プラットフォームへの関心が高まっている。」
Q. cRPOの伸びがQ1で鈍化する理由は?
🟠 A.(CFO Brett Tighe)「Q1は季節性の影響が大きい。Q4は大口契約が多かったが、Q1は年間を通じた最も低い成長期であり、過去のトレンドと一致している。」
Q. 営業モデルの専門化の狙いは?
🟢 A.(CEO Todd McKinnon)「Okta製品は複雑化し、より専門的な知識が求められる。顧客のニーズに応じた営業チームを編成することで、成約率を向上させ、長期的な成長を加速させる。」
Q. AIとエージェント型ID管理の将来性は?
🟢 A.(CEO Todd McKinnon)「AIエージェントの登場で、機械アイデンティティ管理の需要が爆発的に拡大する。OktaのAuth for GenAIは、この市場をターゲットにしており、200社以上の企業が関心を示している。」
Q. OIG(Okta Identity Governance)とPAM(Privileged Access Management)の進捗は?
🟢 A.(CEO Todd McKinnon)「OIGは1,300社以上の顧客を獲得し、ACV $100M超に到達。PAMはまだ小規模だが、エンタープライズ企業の導入が増えており、ARR+30%の成長を実現している。」
Q. 大企業向けの戦略と今後の重点分野は?
🟢 A.(CEO Todd McKinnon)「今後の最大の成長エンジンは大企業。大規模なアイデンティティ統合ニーズが増えており、Oktaは唯一の独立系クラウドIDプラットフォームとして圧倒的なポジションを確立できる。」
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