ルーシッド(ティッカー:$LCID)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.34 | -$0.27 | × |
売上高 | $200.58M (YoY +32.9%) | $190.3M | 〇 |
業績ハイライト
生産台数と販売台数
- 第2四半期の生産台数は2,110台
- 2024年の生産目標約9,000台を再確認
- 第2四半期の販売台数は2,394台で、前年同期比70.5%増、前四半期比21.7%増
財務状況
- 第2四半期の売上高は約2億606万ドルで、前年同期比32.9%増、前四半期比16.1%増
- 第2四半期末の現金、現金同等物、投資の合計は約39億ドル
- 総流動性は約42.8億ドル
- サウジアラビアのPIF関連会社から15億ドルの追加資金調達を発表
コスト削減と効率化
- 2024年の設備投資ガイダンスを従来の15億ドルから13億ドルに引き下げ
- 部品コスト、輸送コスト、労務費の削減を実施
- 効率化により、Lucid Air Pureで1kWh当たり5マイルの効率を達成
製品開発
- Lucid Gravityの生産開始は2024年後半を予定
- 中型プラットフォームの生産開始は2026年後半を予定
質疑応答ハイライト
フリーキャッシュフローについて
- 中型車(ミッドサイズプラットフォーム)でのフリーキャッシュフロー達成を目指している
- 効率性の高さが競争優位性となり、スケールの拡大とともにフリーキャッシュフロー達成に寄与する
- 長期的な成長モデルを採用しており、製品の段階的な展開を通じて成長を目指している
価格戦略と需要の価格弾力性
- Lucid Air Pureを69,900ドルで導入し、より手頃な価格帯の製品を提供
- 価格カットではなく、より手頃な価格のバージョンを順次導入する戦略
- 市場には一定の価格感応度があることを認識している
Gravityの予約開始時期
- 具体的な時期は未発表
- 適切なタイミングで発表する予定
- プレオーダーリストの開設を検討中
中型車の技術開発
- 現在の高度な技術を基に、よりコスト効果の高いバリエーションを開発中
- 効率性と競争力を維持しつつ、コスト削減に注力
- 部品、銅線、材料、ギアの熱処理などのコスト削減に焦点を当てている
効率改善の内訳
- ソフトウェアとハードウェアの融合により効率改善を実現
- Project Chwech(ウェールズ語で6を意味する)を開始し、1kWh当たり6マイルの効率を目指す
- ソフトウェア、特にADASの改善に注力し、年内にハンズフリーレーンアシストを導入予定
PIF(サウジアラビア公共投資基金)との関係
- 今回の資金調達は長期的なコミットメントの再確認と捉えている
- サウジアラビアのVision 2030の重要な一部としてLucidを位置づけている
- 非希薄化型の資金調達であり、2025年第4四半期までの資金を確保
Aston Martinとのライセンス契約
- Aston Martin側の遅延があるものの、関係は堅固
- 両社のプライスレンジに重複がなく、相乗効果がある
- Lucidの技術を活用した最高のEVハイパーカーの創造に向けて協力
効率性と競争優位性
- この技術的優位性が、中型車や他社へのライセンス供与において重要な役割を果たす
- 1kWh当たり5マイルの効率は、競合他社を大きく上回る
- 効率性の高さにより、より小さなバッテリーパックで競争力のある航続距離を実現
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