グローバルファウンドリーズ(ティッカー:$GFS)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.38 | $0.29 | 〇 |
売上高 | $1.63B (YoY -11.5%) | $1.61B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $0.33 ($0.28~$0.38) | $0.35 | × |
ガイダンス 通年売上高 | $1.725B ($1.70B~$1.75B) | $1.72B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は16億3200万ドルで、前四半期比5%増、前年同期比12%減
- 非IFRSベースの粗利益率は25.2%
- 非IFRSベースの希薄化後1株当たり利益は0.38ドル
- 調整後フリーキャッシュフローは3億200万ドル
第3四半期の見通し
- 売上高は17億ドルから17億5000万ドルの見込み
- 非IFRSベースの粗利益は3億9100万ドルから4億3800万ドルの見込み
- 非IFRSベースの1株当たり利益は0.28ドルから0.38ドルの見込み
通期見通し
- 設備投資は約7億ドルの見通しを維持
- 2024年の調整後フリーキャッシュフローは2023年の約3倍になる見込み
質疑応答ハイライト
業界の回復見通しについて
- 業界は底を打ったが、本格的な回復にはまだ時間がかかる見込み
- 自動車分野は引き続き好調で、年間で大きな成長を見込む
- スマートモバイルデバイス分野も回復の兆しがある
- AIを搭載したデバイスが需要の触媒となる可能性がある
- マクロ経済環境、特に中国と米国の消費動向が回復の鍵となる
粗利益率の動向について
- 第2四半期の粗利益率低下は、工場稼働率の低さと顧客調整収益の減少が主因
- 第3四半期も同様の傾向が続く見込み
- 第4四半期には稼働率の改善により、粗利益率が若干改善する可能性がある
- 長期的には、稼働率の上昇とコスト削減効果により、粗利益率の改善を見込む
設備投資の方針について
- 現在は年間7億ドルの設備投資を行っているが、これは決して少額ではない
- 当面は差別化技術や新機能の開発に投資を集中
- 売上高が95億ドルから100億ドルに達するまでは、大規模な能力増強投資は控える方針
- 将来的には、フリーキャッシュフローと成長投資を両立できる規模に達することを目指す
長期契約(LTA)の状況について
- LTAは引き続き重要な戦略であり、約180億ドルの契約残高がある
- 自動車や産業分野など、長期的な製品サイクルを持つ顧客がLTAに強い関心を示している
- スマートデバイス分野では、製品サイクルが短いためLTAへの関心は比較的低い
ガリウムナイトライド(GaN)事業の戦略について
- RF分野でのGaN開発も別途進めており、将来的なFR3規格への対応を見据えている
- Tagore Technologiesの買収により、電力分野でのGaN技術を強化
- 他社が単純なGaNデバイスに注力する中、GFは高度に集積されたGaNデバイスを目指す
- この戦略により、より差別化された高マージン製品の開発が可能になる
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