コインベース(ティッカー:$COIN)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.28 | $0.38 | × |
売上高 | $1.21B (YoY +79.5%) | $1.25B | × |
業績ハイライト
収益
- Q3の総収益は12億ドル
- 取引収益は5.73億ドル(前期比27%減)
- サブスクリプション・サービス収益は5.56億ドル(前期比7%減)
- サブスクリプション・サービス収益は2024年に20億ドルを超えるペース
取引高・財務指標
- 総取引高は1,850億ドル(前期比18%減)
- 調整後EBITDAは4.49億ドル(7四半期連続でプラス)
- 純利益は7,500万ドル(4四半期連続でプラス)
- USDリソースは82億ドル(前期比5%増)
主要施策・成果
- 初の株式買戻しプログラムを10億ドルで取締役会が承認
- Base(Layer 2ソリューション)の取引が前期比55%増加
- USDC時価総額が360億ドルに到達(年初から45%増)
- Smart Walletの導入により、初回取引までの時間が2.5時間から8分に短縮
質疑応答ハイライト
アルトコインのシェアについて
- アルトコインの取引は市場のボラティリティと強い相関がある
- Q3のボラティリティ低下により、取引量が減少
- ETF承認後、ビットコインとイーサリウムへの注目が集中
- マーケットメーカーやヘッジファンドの取引が影響を受けている
規制環境と選挙の影響
- 両大統領候補ともに現政権より暗号資産に好意的なアプローチを示している
- 規制の明確化により、以下の分野での成長が期待される:
- 取引量の増加
- 新規トークンの上場促進
- ステーブルコインの決済利用拡大
- ステーキングサービスの再開
- クリエイタープラットフォームの統合
Layer 2戦略(Base)について
- 現在、取引手数料を意図的に低く抑えて成長を促進
- Optimismのスタック上に構築され、相互運用性を重視
- 大規模な経済的インセンティブよりも、製品の品質による採用を重視
- Coinbaseの小売プラットフォームとの統合により、独自の価値を提供
デリバティブ事業の展開
- MiFIDライセンス取得により、EU20カ国以上での展開が可能に
- 米国では10万以上の小売・上級トレーダーを獲得
- 以下の施策を実施:
- 新規資産(原油、金など)の追加
- 国際取引所での永続先物の導入
- 統合証拠金アクセスの改善
- 紹介プログラムの導入(取引手数料の30%還元)
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