アップラビン(ティッカー:$APP)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.73 | $1.36 | 〇 |
売上高 | $1.37B (YoY +43.7%) | $1.26B | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $1.50B ($1.33B~$1.385B) | $1.32B | 〇 |
業績ハイライト
四半期業績の概要
- 総収益は前年同期比44%増の13.7億ドル
- 調整後EBITDAは78%増の8.48億ドル(調整後EBITDAマージン62%)
- フリーキャッシュフローは前年同期比105%増の6.95億ドル
- 第4四半期末時点の現金および現金同等物は7.41億ドル
広告事業の業績
- 広告事業の収益は9.99億ドル
- 調整後EBITDAは7.77億ドル(マージン78%)
- 収益から調整後EBITDAへのフロースルーは75%
アプリ事業の業績と売却合意
- アプリ収益は前年同期比1%減の3.73億ドル
- 調整後EBITDAは7,100万ドル(マージン19%)
- アプリ事業の売却に関する基本合意書を締結
- 売却総額は9億ドル(現金5億ドル+合併後の非公開企業の少数株式)
通年業績
- 年間収益は前年比43%増の47億ドル
- 調整後EBITDAは81%増の27.2億ドル(マージン58%)
- 年間フリーキャッシュフローは21億ドル
2025年第1四半期の見通し
- 広告事業:収益10.3億~10.5億ドル、調整後EBITDA8.05億~8.25億ドル(マージン78-79%)
- アプリ事業:収益3.25億~3.35億ドル、調整後EBITDA5,000万~6,000万ドル
質疑応答ハイライト
Eコマース戦略について
- Eコマース広告主のパイロットプログラムは数十社規模で実施中
- Eコマース事業部門は約20名の少数精鋭チームで運営
- 2025年にはEコマース収益が重要な貢献をする見込み
- セルフサービス化とツールの自動化を進め、広告主の大規模な受け入れを目指す
非ゲーム分野の展開
- ゲーム以外の広告カテゴリーでもモデルが有効に機能することを確認
- D2C(直接消費者向け)以外の広告主でも良好な結果を確認
- 将来的には1,000万以上のオンライン広告主が対象となる可能性
広告モデルと技術開発
- 広告モデルは継続的に学習・改善を続けている
- ゲーム広告モデルと比較してEコマースモデルは2年ほど遅れている状態
- パーソナライズされた広告体験の開発に注力
- 生成AIを活用した広告バリエーションの自動生成を検討中
事業戦略全般
- 1日10億人以上のリーチを持つプラットフォームを運営
- 従業員1人あたりの調整後EBITDA(広告事業)は年間約300万ドル
- アプリ事業の売却は第2四半期中の完了を目指す
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